自分が依存症であることをカミングアウトするべきかどうか

スポンサーリンク

やはり強い「言ってしまいたい」願望

やはり、自分の問題点をさらけ出したいという願望がある。どうしてそのような願望が生ずるのだろうか。列挙してみたい。

  • ありのままの自分を認めて欲しい
  • カミングアウト自体に快感がある
  • 嘘をつくのが辛い

ありのままの自分を認めて欲しいという願望がある。実は欠点も含めて認めてもらうというのは、暗に自分の価値を高めることになる。なぜなら、「こんな欠点のある自分とも付き合ってくれている」という自信につながるからだ。意識か無意識かはわからないが、自分の自信を高めようとしてカミングアウトを試みるのかもしれない。

また、カミングアウト自体に快感がある。自分の恥ずかしいこと、隠しておきたいことを話すのは胸が軽くなるだろう。とくに、依存症ではミーティングという、心の内を周囲のメンバーに告白する集まりがある。その場を経験した人ならわかると思うが、周囲のメンバーがありのままを受容してくれるのはとても嬉しいことだ。多少は緊張した状態で自分の話をするので、そのあとの開放的な気持ち、救われたような気持ちはひとしおである。「ああ、自分は存在していてもいいんだ」と安堵できるかもしれない。

最後は、当然のことであるが、嘘をつくのが辛いということである。自分の苦痛を和らげたいということである。とくに定期的に精神科に通院していると、休日の過ごし方や外出の様子などから、精神科に通院しているのを隠し通すのは至難の業である。そこで、嘘をつき通すのが面倒になってしまい、包み隠さず話してしまいたいという心理になる。これは、どちらかというと自分の問題で、嘘をつき通す辛さに耐えられない状態である。

コメント