カントの思想
カントは、次のように述べています。人は、一時の感情や欲望といった「傾向性」に流されがちと。傾向性というのは簡単に言えば欲求のことです。
傾向性の例を挙げれば、無視されたら怒るとか、おいしそうなものがあれば食べたいとか、楽をしたいとか、セックスをしたいとかです。
そして、カントは2世界説という考え方を説きます。
現象界:傾向性のなすがまま(悪魔の声)
英知界:因果を引いてみることで、因果の外に立つ、超越した世界(天使の声)
カントの2世界説というのは、文字にすると少し難しいですが、簡単に言えば”天使の声と悪魔の声”です。
そこで、”天使の声”が自分自身の中にある道徳律であり、崇高で高貴なものであるとしています。その道徳律を守ることで、自分へのリスペクトが生まれます。
私もカントの考えを聞いてその通りと思いました。自分の中は道徳律というのがあります。それに従えた時は嬉しいし、自信になります。
一方で欲望、渇望に負けたときは、どんどん自信がなくなって、さらに問題行動を繰り返してしまうという負のスパイラルを経験しました。
きっとその時に足りなかったのは、”天使の声”に対するとらえ方だと思うのです。崇高で高貴なものとも思っていませんでした(自分の作ったものを崇めるというのは恐れ多い感じがしました)。そして、何よりも、”天使の声”に従うことで自分へのリスペクトが生まれるという考えがありませんでした。
今では、そのような考え方で取り組めてます。自分の”天使の声”を大切にしていますし、それにより自信も高まっています。
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