J先生のこと

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J先生のことを話す前に、私の問題行動について書かねばならない。

私は、女性相手の性犯罪で逮捕・勾留された。

報道もされた。

そうなると、職場の人たちは、急に○○さんがいなくなったぞ、逮捕されたらしいぞ、性犯罪らしいぞ、となる。

ああ、あいつは変態だったんだとなる。

20日間の拘留が終わり、私は不起訴となった。

携帯も返却され、家にも帰ることができた。

携帯電話については、警察に押収されると、「電波オフモード」にされる。

だから、私は返却されたときに、電波オフモードを解除すると、着信・ライン・メールなど多くの通知があった。

逮捕日は仕事を無断で欠勤したので、逮捕日に職場からの着信履歴が複数あった。

ライン・メールの多くが、メールマガジンや日常的な事務連絡などだった。

「お前死ねよ」みたいな誹謗中傷はなかった。

しかし、「頑張って」という激励もなかった。

当然だけど、懲役になってもおかしくないので、そんな激励が来るわけがない。

しかし、1通だけ、「救いの道あり」という件名のメールが届いていた。

それは、私の上司にあたる、J先生からだった。(上司に対しては先生という敬称を使っていた)

本文をそのまま掲載するのは憚られるので、概略だけここに記させていただく。

ちょっと変わった趣味は誰にでもあります,みんな それなりの方法で解消しています.○○君も 欲深い,邪悪な考えを持っていてもいいのです.自分の欲求は 合法的に解消すればよいのです.誰も傷つけない方法があるはずなのです.

釈放された当時は、世界から見捨てられたような気持ちだったし、誰にも顔向けできないと思っていた。このようなメールをいただいたことはとてもありがたかった。ありがたかった、の一言で済ませてはいけないほど、私にとってかけがえのない声掛けだった。

「落ち着いたら返事をください」とそのメールには書かれていた。

J先生からのメールを忘れた日はなく、いつ返信しようか悩んでいた。

「落ち着いたら」という言葉だけが脳裏に焼き付いていたけれど、今が落ち着いているのかという問いに明確な答えを出せずにいた。

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