性依存症のチェックリスト
2020.06.30
性依存(強迫的性行動症やパラフィリア障害)の診断は医師の慎重な判断によります。
下に提示するチェックリストはセルフチェックにご活用ください。
いくつ当てはまったら確定というものではありません。大まかな目線でご利用ください。
強迫的性行動症
まずはじめに、強迫的性行動症を見ていきましょう。
これは、性に奔放なイメージです。
性の活動にあまりにも多くの時間や熱意を費やしてしまい、生活にも支障が出てきます。
芸能人で言うと、アンジャッシュの渡部さんを私は思い浮かべます。
ハプニングバーの利用者もこれに該当するでしょう。
その他に、マスターベーション依存(オナニー依存)もこれに該当します。
強迫的性行動症 セルフチェック
- 強烈かつ反復的な性的衝動がある
- インターネットの性的なサイトにはまっている
- 生活に支障をきたすほど、多数の性交渉をしてしまう
- マスターベーションに費やす時間が長い
- 風俗通いや不倫を繰り返してしまう
- 反復的な性行動が生活の中心となり、他の関心、活動が疎かになる
- 性行動の反復を減らす努力が度々失敗に終わっている
- この困った状態が、6か月以上継続している
パラフィリア障害
続いては、パラフィリア障害です。
簡単に言えば、性犯罪です。
それに加えて、
なども含まれます。
実際にパラフィリア障害で困っている人はすぐに治療を受けなければならないと思います。
それは、逮捕という悲劇が、エスカレートした先に待っていることが多いからです。
パラフィリア障害 セルフチェック
- 性的な行為で警察に2度以上逮捕されている、逮捕されても止まらない
- 相手に許可を得ることなく、体を触る行為をしてしまう(痴漢、強姦など)
- 相手に気付かれずにのぞきや盗撮を行うことで、性的な満足を感じる
- 見ることを望まない相手に対して性器を露出し、被害者に不安・恐怖・驚愕を与えることで性的な満足を感じる
- 性的なビデオ、映像、画像、写真を集めている
- 幼い子どもに、強い性的な欲求を感じる
- スカートの短い女性をつい見てしまう、また尾行してしまう
- 普通の人は、性的な欲求を感じない対象に、強い性的な欲求を感じる
性依存症全般(共依存、アダルトチルドレンを含む)
最後に、性依存症全般を扱います。
これは、女性で言うと、いわゆる「メンヘラ女子」(失礼な言い方で申し訳ありません…)が該当すると言われています。
機能不全家族で育ったとか、風俗業界で働いているとか、リストカットしていることが多いとか、いろいろとキーワードがあります。
また、男性で言うと、「ナンパ師」が該当します。
多数の異性とセックスすることが人生の目標になっていますが、それは不足した自尊心を補う行為です。いつまでも満足できない精神構造は病的で、自己愛性パーソナリティ障害とも関連が深いと言われています。
項目数が多いですが、赤字の部分だけでも確認してみてください。
性依存症全般(共依存、アダルトチルドレンを含む) セルフチェック
- セックスするためなら、嘘でも平気で「愛している」と言える。
- 性欲を感じていないのに、セックスや自慰をせずにはいられない。
- セックスへの衝動が高まると、自分を抑えることができない。
- セックスを終えた瞬間、罪悪感や自己嫌悪感、後悔、虚無感がある。
- セックスだけが、異性を求める唯一の動機になっている。
- セックスを得るためなら、ありとあらゆる手段を用い、努力する。セックスに持ちこめた時に「勝ち誇った」感じや「自分は大した人物だ」という感じをもつ。
- 初対面で、性的関係をもってしまうことがある。
- 不特定多数との性的関係の経験がある。
- セックスしている時だけ「やすらぎ」、「生きているという実感」や「愛されているという実感」を感じられる。
- セックス前やセックス中は相手を「愛している」と思えるが、終わった途端にその感情は消え去ってしまう。
- 「性」に関して「誰も知らない自分だけの秘密」が多い。
- 性衝動に駆られると、リスクやデメリットを考えられなくなる。
- イライラしている時はセックスによってそれを鎮めようとする。
- 異性との深いコミュニケーションが苦手で、セックスが唯一のコミュニケーションである。
- 風俗などに費やす金額が大きく、生活を圧迫している。
- 性的なこと(不倫・複数恋愛・性的趣味など)が原因で、人間関係のトラブルになったことがある。
- (男性の場合)セックスの際に豹変する(乱暴な男になる)。
- (男性の場合)遅漏でセックスが長い(アドレナリンやドパミンを長い時間味わっていたい)。
- (男性の場合)セックスをする際に男性が女性に時と場所を選ばせない(青姦など)。
- (男性の場合)常に攻め続けるセックスを好む。
- (男性の場合)コンドームの着用ができない(避妊しないことを強要する快感、受け入れてもらう快感)。
- パートナーとセックスのみを目的とした関係だったことがある(ちょっと会ってセックスして解散)。
- セックスの内容や頻度がエスカレート・過激化している(過度なSM,肛門性交など)。
- いまの性生活や問題行動をいつかはやめたいと思っている。
- 結婚すれば、もしくは本当に好きな人ができれば、いまの問題行動をやめられるのではないかと期待している。
上記の性依存症全般セルフチェックの一部は下記の書籍を参考にしております。
とてもいい本なので、是非読んでみてください。