薬物療法

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現時点で性依存症に対して認可されている薬はありません。

しかし、現場ではいくつかの薬剤が使われているので紹介します。

抗男性ホルモン薬

抗男性ホルモン薬は研究によって効果があると認められています。理屈は単純で、男性の性的欲動は男性ホルモンによって支配されているからです。実際に抗男性ホルモン薬を内服すると、性的欲求の低下や勃起の抑制などが生じるとわかっています。

本来この薬は前立腺がんや前立腺肥大症の治療薬で、性依存症の治療として認可されている薬ではありません。しかし、アメリカ、フランス、韓国などでは性犯罪者の治療として用いられています。日本では、前立腺肥大症がある場合など特殊な条件の時に使用される程度でしょうか。

抗うつ薬(特にSSRI)

抗うつ薬のなかでもSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)のパキシルやジェイゾロフトには、副作用として性機能全般に対する抑制的な作用があります。具体的には勃起障害、射精障害、性欲減退などがあります。

抗うつ薬はその名の通りうつ病の治療薬であり、性依存症の治療としては認可されていません。しかし、うつ病も性依存症も同じ精神科で扱うという事情や、実際に性依存症の方でうつ病を併発している方もいるという事情から、日本で処方されているケースもあるようです。

抗精神病薬

一部の抗精神病薬はドパミンの部分作動薬として働くため、依存症者にとってみれば、通常時に出の悪いドパミンの出が良くなります。そして、いざ問題行動をするという時になると、ドパミン受容体が薬剤によって一部ふさがっているために、問題行動をしようとした時/した時の快感が得られにくくなるという特徴があります。

しかし、抗精神病薬は統合失調症に認可されている薬で、性依存症に適応があるわけではありません。使用できるケースには限りがあるといってよいでしょう。

ADHD治療薬

神経終末のノルアドレナリントランスポーターに対する選択的阻害作用であるストラテラはADHDの治療薬ですが、副作用に性機能障害(性欲減退、勃起不全)があります。ADHDが併存する場合は使用が検討される可能性もあるでしょう。

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