私の通院する精神科では、6か月を一区切りとして、理解度確認テストが行われている。
いわゆる卒業試験だ。
理解度がある一定に達していたら、精神科は一旦卒業して、社会復帰OKというわけだ。
私は、まだまだ精神科に通院して治療を継続する予定ではあるが、理解度を確認するために今回のテストを受けることにした。
内容についての詳細は書かないが、6か月勉強したことがまんべんなく問われ、懐かしいような感慨深いような感じだった。
そんななかで、今回の修了試験を最後に、デイケアを卒業されるメンバーさんとお話しした。
その方とは席が離れていて頻繁に会話をする間柄ではなかったが、ミーティングで私が吐露した内容に共感的に接してくださり、特に私の再就職を応援してくれている人だった。
その方との最後の会話も「お仕事みつけて、頑張ってくださいね」だった。
応援してくれている人がいるというのはとても心強いし、温かい気持ちになる。
その方とは連絡先の交換もしていないし、今回のお話しで最後になる。
寂しい気持ちもあるが、今回の別れはどこか温かいものだった。
お互い、社会で頑張りましょうねという感じだった。
精神科での出会いと別れは、どこか刹那的で、温かみがある。
もう会うことはないだろうという寂しさと、応援する気持ちがあるからかもしれない。
今までも、メンバーさんとの別れは経験している。
ときどき、あの人は何しているかなと思い浮かぶ時がある。
逆にそんな風に誰かが私のことを思っていてくれているかもしれないとも思う。
つながりってこういうことなのだと思う。