「やめなよ」と言ってはいけない
ちなみに、一番言ってはいけないのは
「やめなよ」
である。
これは、反発されて終わりだ。
「自分だって、いけない恋愛なのは分かってる」と怒られるかもしれないし、
「私にとって彼は欠かせない存在なの」とロマンチックに不倫の良さを語られるかもしれない。
「彼は本当にいい人なの」と真剣な目で言ってくるかもしれない。
「いつかは奥さんと別れてくれる」という根拠のない期待を語るかもしれない。
いわゆる恋愛依存症は、現実の相手ではなく、理想化された妄想の中で生きている仮想の相手と恋愛しているのだ。
この認知のゆがみをバラ色のメガネ(Rose-colored glasses)といったりする。
そして、不倫のような病的な恋愛関係の厄介なところは、「私と彼」の閉じた世界が作られていき、外の世界と闘ってしまうところである。
外との境界線がより強固になり、内の世界を「外敵」から必死に守るようになる。
だから、友人から「やめた方がいい」「別れなよ」と、内の世界を批判されると、必死に反論・抵抗・反発するのである。
そして、なぜかわからないが、禁止されるとそれがますます魅力的になったりする。
だから、不倫をやめさせたいときに、一番言ってはいけないのは「やめなよ」なのである。
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