苦しい恋愛を好む「アッパー・リミット」の存在
もう一つのキーワードが、「苦しみ」である。
不倫のような病的な恋愛を好む女性には「アッパー・リミット」というのが存在すると言われている。
「アッパー・リミット」というのは、幸福(肯定的エネルギー)の増加を制限する心の作用である。
言い換えれば、「幸せに耐えられない」「幸せが信じられない」「幸せが許せない」「自分には不幸がふさわしい」という価値観を持っていて、「苦しい恋=美しい恋」になってしまっている。
苦しい恋に陶酔してしまっているということなのである。
つまり、これは無意識のレベルでの話になるかもしれないが、本当に彼が妻と離婚して自分のことを選んだとしたら、「苦しい恋愛」ではなくなってしまい、彼女にとって「物足りない恋愛」と感じてしまう可能性がある。
病的な恋愛には必ず「苦しみ」がある。その苦しみが、メリットでもあるというのが興味深い点だが、苦しみは所詮苦しみであり、デメリットなのである。
彼女を悪い夢から覚めさせるためには、「苦しみ」をしっかり語ってもらい、「それは苦しいね」と相槌を打ってあげることが大切だ。
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