先日、ギャンブル依存の方とお話ししました。
すごく熱心に回復に向けた取り組みをされている方で、話していて私もとても励みになる方です。
その話の中で、
「お金を持っているという状況がトリガーである」
「お金があれば、できる!、と思ってしまう」
とお話しされていたのが印象的でした。
お金というのは私たちの生活には欠かせないものですから、それがトリガーになってしまっては大変です。
盗撮でのスマホ、痴漢での満員電車、のようにはいかないので、大変だろうなぁと思いました。
その方は、渇望が出たら、お金を使うために買い物をするということでした。
実際に、お金を手にする→渇望が出る→何か買い物をしてお金を物に変える
という手段は問題行動をしない点においては有効だと思いますが、
貯金ができませんし、計画的な買い物(つまり、必要な物だけを買うという現実的な行為)ができなくなってしまいます。
実は、私はパチンコやスロット、競馬などのギャンブルを一回も利用したことがありません。
だから、勝手も知らないのですが、
「ギャンブルにsuicaって使えるんですか?」と聞くと、
「suicaは使えないですね」と返答がありました。
そして、「渇望が出たら、有り金を全部suicaにチャージするのはどうですか?」
と提案したところ、「とてもいい方法だ」と喜んでおられました。
役に立てたようで、嬉しかったですね。
他人のルール作りとか渇望への対処って、結構想像力を働かせて、良い考えが浮かぶことが多いのですが、
自分のこととなると、良い考えが浮かびにくいんですよね。
それは、深層心理に「問題行動をしたい」という心理が隠れているからなんでしょうね。
ところで、性依存症においては、「お金をsuicaにチャージする」という方法に類似した解決はないでしょうか?
風俗依存の人は全く同じ方法が使えそうですね。風俗ではsuicaは使えないと思います。
しかし、それ以外は、なかなか思いつかないですね。
そもそも、お金に対応するようなトリガーがなさそうです。
性依存のトリガーは、女性、制服やミニスカート、満員電車、更衣室、携帯のカメラ、夜道、ハイヒール、サドル、階段、風俗街など色々ありそうですが、
それらのトリガーを所有するわけではありませんから、自分で工夫して何かに変換するということができません。
あくまで、「お金がトリガーの人は、電子マネーにしてみる」、というのが今回のブログのテーマとなりそうです。
電子決済対応のギャンブルや風俗が出てこないのを願うばかりです。
しかし、こんなにみんなやめようと努力しているのに、一筋縄ではいかない依存症という病気は、本当に厄介だなと思います。
それでは今日はこの辺で。
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