行動経済学で考える幸福論 人は”2.25倍”不幸になりやすい!?

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「幸」:「不幸」 = 1:2.25 ≒ 3:7

Q3.今までの人生で「嬉しかったこと」と「悲しかったこと」の比は何対何ですか?の解答はどうだったでしょうか?

さて、これはプロスペクト理論をやや曲解して従えば、

「幸」:「不幸」 = 1:2.25 ≒ 3:7

となります。

つまり、3:7で不幸の方が記憶に残りやすいのです。

皆さんの答えと比較していかがでしたでしょうか?

この3:7という数字はあくまで、学者が統計をとった平均です。人によってこのバランスが異なります。

ここで注目しておきたいのは、人間はデフォルトで3:7で不幸の方が記憶に残りやすいということです。ですから、さらに不幸になりやすい考え方をしてしまうのはやめた方がいいと言えます。

つまり、幸せの閾値が低い人(ハードルが低い人)は幸せになりやすくて、幸せの閾値が高い人(ハードルが高い人)は不幸になりやすいと思うのです。

例えば年収1000万円は欲しくて、高級住宅街に住み、高級車に乗りたいなど、人生に対する要求が高い人は不幸になりやすいことを意味します。

このような優越性の追求は、成功への原動力である反面、不幸になりやすい(幸せを感じにくい)という負の側面も併せ持っているということを肝に銘じておかねばなりません。