当事者の苦悩~回復は「私は普通じゃないんだ」と受け入れないと始まらない~

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すごくよくできたポスター

このポスター、すごくよくできています。

「もうやらない」「心を入れ替える」というのは、否認

何かを決心しているときは、だいたいが否認です。依存症に関して言えば、決心しているということは、問題と向き合っていないということです(依存症当事者にとっては、「もう二度としない」という決心ではなくて、「条件が揃ったら、スリップしてしまう」という認知が大切です)。

ここで、気が付いて欲しいのが、

「もうやらない」「心を入れ替える」と言い切ってしまえば、自分は楽になることができるのです。

何も、状況は変わっていないにも関わらず、輝かしい未来が開けたような気分になるでしょう。

また、周囲の人を納得させることもできます。この、周りの人を納得・安心させられるというのも、当事者にとっては大きなメリットです。

「自分ではやめられない」「治せる自信がない」というのは、正しい認識

「自分ではやめられない」「治せる自信がない」というのは、正しい認識です。

依存症の本質にしっかり気付くことができています。

ただ、この正しい認識は、先ほども申し上げた通り、辛いのです。

「自分は人間の失敗作」

「自分は社会にいてはいけない、排除された方がいい」

「自分は害である」

「いつスリップしてもおかしくない」

「条件がそろってしまったらスリップする」

こんな風に、自分のことを考えることになるので、とても辛いのです。

まとめ

依存症の回復は、自信をなくすことといってもいいと思います。

依存症の治療は、本当に辛い。

ただただ、自分の支えとなっているのは、「理想の自分に近づいている」という実感なのです。

それがあるから、治療を頑張れます。

私は幸せになりたい。

今日は、依存症の治療は辛いんだぞーという愚痴でした。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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