治療を受けていても、スリップする人としない人がいます。
その違いは何なのでしょうか。
大原則として、依存症は問題行動をしたい気持ちとしたくない気持ちが共存している病気です。
スリップする人は「問題行動をしたい気持ち」が一時的に強くなり、一定の水準を超えてしまった人です。
スリップしない人は「問題行動をしたくない気持ち」がずっと続いた人ということです。
もちろん、問題行動をしたいという気持ちには波があります。
友達と遊園地で遊んでいるときに問題行動をしたいという人はいませんし、
楽しい予定の前なども問題行動をしたい人は少ないでしょう。
誰かと不仲になったり、いやなことがあったりすると、問題行動をしたい気持ちは高まるかもしれません。
つまり、スリップしないということは相当に難しいです。
かなり、安全なところに自分がいないとだめです。
言い換えると、「一番調子の悪い自分でも問題行動をしないくらい安定している人」がスリップをしない人だということになります。
ところで、以前診察で先生から教えていただいたのですが、
「ダイエットが一時的にできたけれどリバウンドした人」と「ダイエットに成功して今も痩せている人」の違いはどこにあるかわかりますか?
これが、依存症治療に似ているのだそうです。
答えは次のページにてご説明いたします。
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