人間が変わるには不幸が必要
「人生が手っ取り早く劇的に変えられる方法を伝授してやる」とガネーシャが主人公にもったいぶります。そして、そのあと口から出てきたのはこんなセリフでした。(ガネーシャはなぜか関西弁です)
「せや、不幸や。人間が変わるにはな、もうでっかい不幸が必要やねん。悩んだり、苦しんだり、もう死んでまおかなて思うくらいのでっかい不幸や。そういう時、人はやっと、それまでのやり方を変えんねん。人間なんてほっといたら楽な方、楽な方へ流れてしまう生き物やからな」
「夢をかなえるゾウ1」水野敬也
これを読んだ時に、私は底つき体験を思い出しました。
逮捕、解雇、彼女に自分の問題が露呈したことなど。
すべてがどん底になり、これ以上、大切な人を傷つけることはできないと思うほどでした。
自分には何も残っていなくて、カラカラに干からびたような感覚でした。
私は、その底つき体験が結果としては良かったと思っています。自分の人生を変えるきっかけになりました。
あれだけ行かなくてもいいと思っていた精神科に行くことができました。
そして、それまでは馬鹿にしていた心理学の本を読んだり、他人に批判的な独りよがりな性格も少しずつ改めています。人生が確実にいい方に向かっています。
心理学者のユングも「痛みなしでは意識することはできない」といいます。
もし、この文章を読んでいるあなたが、不幸や痛みを経験したorしている状況なのであれば、いい機会と思って、それまでの間違ったやり方を全面的に見直してみてください。
コメント