「夢をかなえるゾウ1」レビュー

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秘訣「決めたことを続けるための環境を作る」

ガネーシャの「無駄なことはやめろ」という教えに従い、主人公がテレビを見るのをやめて、読書に励んでいました。しかし、「まだ足りない。何日かしたら、なんとなくテレビを見てしまうだろ?」とガネーシャが言います。

ガネーシャは今まで三日坊主で終わることが多かった主人公の性格を指摘し、人間が変わろうと思っても変わることができない理由を説きます。

人間が変われない理由は、「人間は意識を変えることはできない」からだと言います。何かを決心して、頑張っている未来の自分を想像することは、「楽」していることであり、「逃げ」であると。たしかに、これから変わるぞと意気込んでいるときは、未来の人生を想像して興奮したり楽しかったりします。何かを決心するのは自分に期待しているだけの楽な逃げの行為なのです

決心するのではなく、「具体的な何か」を変えるべきとガネーシャは説きます。テレビのコンセントを抜いたり、テレビを捨ててしまえばいいと。つまり、変わるということは、環境を作ることなのです。

これは、依存症の治療に通じるものがあります。問題行動をやめるには、決心するのではなくて、環境を作ることが大切なのです。問題行動を二度としないと決心するのは自分に期待しているだけの楽な逃げの行為なのです。

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