- 頑張っている自分に酔っている
- 反省しているぜというパフォーマンス
- 被害者ポジション・事故憐憫
そういったことを目的として、自分への戒めをすることがあります。
留置場の品物を取っておく、逮捕当時の所持品を取っておく、性犯罪被害者の手記を読む
そういった苦行を行うべきかどうかは議論があると思いますが、私は反対派です。
実は私も、留置場で使っていた歯磨き粉やリップクリームを保管しておいたことがあります。
「あの時のことを忘れない」という決心でした。
しかし、その背景にある認知は、「逮捕された苦しみを忘れなければ再犯はしない」という認知です。
つまり、これは否認なんですよね。
性の問題行動においてコントロール障害になっているのですが、苦しみを忘れなければ制御できると勘違いしていたのです。
依存症治療に必要なのは「苦しみを忘れないこと」「自分への戒め」などではありません。
トリガーを引かないようなルールを設定することで自分を能動的にコントロールするのが依存症治療なのだと最近は考えています。
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