ドラゴンと恐怖

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今日は、どこかで見聞きした寓話をご紹介させてください。


ある若者が、寝る前にドラゴンが出現して襲われそうになるという恐怖と直面していました。

本当に目の前にドラゴンが現れてしまい、困っています。

若者は、カウンセラーに相談に行きます。

すると、「ドラゴンは実在しないから、大丈夫」と正論をカウンセラーから言われてしまいます。

「いや、しかし、ドラゴンが出てくるんだ」といっても、カウンセラーは聞く耳を持ちません。

若者は、それ以降も様々なカウンセラーに悩みを相談しますが、一向に解決しません。

「ドラゴンはいない」といわれるだけです。

しかし、ある日、一人のカウンセラーに出会いました。

「いやぁ、ドラゴンに襲われそうになるなんて、そりゃあ辛いですわ」

「眠れなくもなりますわ」

と彼は言います。

「じゃあ、ドラゴンがいることを信じてくれるのですね?」と若者が問うと、

「いや、ドラゴンは私にはみえません」とドラゴンの存在は否定します。

「でも、ドラゴンに襲われそうになるという私の気持ちには寄り添ってくれるんですね?」と若者が聞くと、

「そりぁ、ドラゴンに襲われそうになるなんて、辛いですわ」「眠れなくもなりますわ」と彼は答えます。

若者は、暫く、彼のカウンセリングを受けることにします。

毎回、ドラコンの存在は否定されるけれども、ドラコンに困っているのは大変だ!と不安や恐怖には共感してくれました。

すると、不思議なことに、若者のもとにドラゴンが出現しなくなったのです。

若者は、「ドラゴンは本当はいなかったんだ」と分かりました。

ドラゴンはいないから、その恐怖自体がおかしいと言われたときはドラゴンは消えなかったのに、

ドラゴンはいないけど、その恐怖自体は確かなものだ、といわれたらドラゴンは消えてしまいました。

若者は、不思議なこともあるんだな、と思いました。


どこかで見聞きした内容なのですが、出典を忘れてしまいました。

私は、この寓話(?)から、多くのことを考えさせられました。

  • 正論が正しいというわけではない。
  • どんな状況であれ、その人が抱いている感情は本物である。
  • 解決は肯定することから始まる。

皆さんは、この寓話を読んで、何を思いましたか?

コメント

  1. IN より:

    いつもお世話になっております、INです。
    ドラゴンの話については「僕が僕であるためのパラダイムシフト」ではないでしょうか
    以前管理人様の記事から拝見し実際に書籍も買ってみました。