「次に問題行動をしたら離婚する」という脅しは逆効果です。
この脅しは、「問題行動をしたときのデメリットを提示すれば問題行動はやめさせることができる」という考えに基づいています。
しかし、依存症は脳の病気であり、コントロール障害(どう考えても自分の人生に悪影響を及ぼす行動がやめられない)という側面があるので、そう簡単にはいきません。
禁止事項というのは、むしろ頭に残りやすく、四六時中問題行動を考えてしまうきっかけになるかもしれません。
そして、こういう風に強硬的な脅し文句は、相手に劣等感を与えます。
この劣等感から逃れるために、問題行動を必要としてしまうこともあるかもしれませんので、むしろ逆効果と言ってもいいくらいです。
ではどう声をかければいいのか。
「問題行動をしないあなたが好きだよ」
「今日も約束を守ってくれて嬉しいよ」
と声をかければいいんです。
ところで、話が変わりますが、
当事者を罵倒していないとやっていられない、という人がいるとすれば、
それは心の底では当事者が問題行動をするのを期待していて、
事態が悪化して、被害者になりたいという願望があるかもしれません。
「罵倒してもいい結果にはならない」というのは、多くの人は心の奥底では理解できているものです。
そして、被害者というポジションはとても居心地がいいものです。
被害者であり続けるために当事者を罵倒している人もいるのではないでしょうか。
今日は、最後の方で脱線し、アドラー心理学っぽくなってしまいました。
アドラー心理学は超辛口の学問だと常に思います。私は割と好きですけどね。
今日はこの辺で終わります。
それでは、また明日お会いしましょう。
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