性依存症に潜む愛着や思い入れ

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競馬で当てた100万円と、仕事をしてコツコツ貯めた100万円、どちらを大切に使いますか?

きっと、後者ですよね。

「同じ100万円だからどちらも同じように扱う」という現実的な考えの人は珍しいと思います。

その理由は何故かというと、仕事してコツコツ貯めた方には、愛着や思い入れがあるからなんですね。

人間、「モノはモノ」という冷静な考え方は難しいようで、どうしても気持ちが乗ってしまう。

プレゼントにしても、(貰う方もあげる方も)愛着や思い入れが生じるでしょう。

モノをみながら、「ああ、これは誰々さんからもらったヤツだな」と思い出すというのは誰もが経験していると思います。

いずれにしても、これらは、いい意味での愛着や思い入れだと思いますが、

実は、悪い愛着や思い入れもあるんですね。

「それは捨てないで、高かったから」と言いたくなるような服、つまり「全然着ていないけれど購入価格が高かった服」は捨てたくない、そんな人も多いと思います。

これも、愛着や思い入れです。悪い方の。

「着てないんだから、捨てればいいじゃん」という現実的な指摘に反論してしまうのですからね。

この症状がひどくなると、自宅がゴミ屋敷になってしまう可能性もあります。

話は変わりますが、

制服(セーラー服や体操着)を盗む人は、その衣類を性処理に使わないらしいのですが、それでも自宅に”戦利品”をため込むそうです。

ニュース番組で、戦利品がズラーっとビニールシートの上に並べられた光景を目にした方も多いでしょう。

こういった収集の対象になるものは、女性の下着、サドル、ハイヒールなどいろいろなものがあるようです。盗撮して得られた動画やダウンロードしたAVも、同じようなものかもしれません。

それらにも、愛着や思い入れが関与していて、「一生懸命時間と労力をかけて取ってきたから」という理由から”戦利品”を処分できなくなってしまっているのだそうです。

戦利品を性処理に使わないのであれば、証拠となってしまう戦利品は処分する方がメリットになりそうなものですが、そうもいかないんですね。

盗んでくるプロセスに依存する行動嗜癖においては、プロセスだけが欲しいのかと思いきや、そうではないみたいです。

愛着や思い入れが良い意味でも悪い意味でも、人の行動を規定してしまうというのは興味深いですね。

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