ニュースでこんなのがありました。
今年3月、タイの議会では、国内の性犯罪者に化学的去勢を施すことを認め、薬の投与に同意した犯罪者に見返りとして刑期を短縮するという法案が提出された。7月、衆議院では、145人の上院議員がこれを承認した。
科学的去勢は、性ホルモンの働きを阻害する錠剤か注射を投与し、男性ホルモンの生成を抑え、性欲を減退させる。
法律として施行されるためには、もう1度この案が多数の承認投票を得て、更に王室の承認を受けなければならない。
だが、ソムサック・テプシン法務大臣は「女性が被害を受けるニュースは2度と見たくない。この法律を迅速に適用させたい」と、この法の施行に積極的姿勢を見せている。
一方で、必ずしも根本からの再犯防止の対処にはならないという反論もあがっている。
エキサイトニュース (excite.co.jp)
テストステロンの生成を抑えるのが、効果的なのか?
周知のとおり、睾丸を取り除く去勢は何世紀にもわたって家畜管理の定番となっています。
テストステロンが凶暴な性犯罪の原因で、減らせば性犯罪はしなくなる。
そう考えるのが一見妥当に思えるでしょう。
しかし、この因果関係が果たして本当なのでしょうか。
私の印象でしかないですが、性犯罪者がテストステロンの分泌が多い、いわゆる男性らしさの塊のような人ではないと感じます。
誤解を恐れずに言えば、ひょろっとしていて、色白で、眼鏡をかけている。
そんな印象を私は抱いています。
「あんまりテストステロンは関係ないんじゃないか」
そんな風に考えているんですね。
運動療法との矛盾
あとは、性依存症に効果的と言われている運動療法はもちろんテストステロンの分泌を促進させるほうに働くはずです。
テストステロンと性犯罪に関連があると言ってしまうと、運動療法が効果的とする立場とは矛盾してしまいます。
関係ないのではないでしょうか?
ということで、私は、性依存はテストステロンとあまり関係がないんではないかと考えます。
それよりも、自己愛の問題であるとか、社会的な孤立の問題、ドーパミンの問題が関係しているように感じています。
だから、性犯罪者に対して化学的去勢をするのではなくて、社会的な取り組みとして「加害者支援・加害者教育」を推し進めるのがよいと考えます。
皆さんはこの「テストステロンと性依存」について、どう考えますか?
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