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ようやく読み終わりました。
とても内容の濃い、実践的な本でした。
会話ってなんとなくしていますが、こんなにも手法が研究されていたのかと目から鱗が落ちました。
本書では、依存症の人にどう声をかけるか、自分を損なうことが分かっているのに問題行動がやめられない人にどう声をかけるか、などといった点についても言及されています。
たとえば、「夫が自助グループに1回行ったが、それ以降いかなくなってしまった」という場合、妻はなんと声をかけるか。
「ちゃんと通うって言ったじゃん」
「通わないと離婚するからね」
といった風に、厳しく責め立てても、相手は反発したり萎縮したりしてしまいます。
この場合は、「自助グループに足を運んだ」ということと、「継続できない」という夫の両価性に着目して、建設的な対話をしていくべきです。
具体的な手法は本書に書いてあります。
ここで、新しく解説してもなんだか微妙ですので、詳細は本書に譲りたいと思います。
是非読んでみてください。
それから、当事者である私も、なんだか自分自身への声掛けというのが洗練された印象があります。
「洗練」というのは恰好つけすぎましたが、自分を応援できるようになった感じです。
結局は問題行動がやめられない一因に、自分への声掛けが下手、というのがあると思います。
「絶対に二度としないぞ」という決心は意味がないどころか逆効果になるのは有名ですが、
ではどういう風な声掛けが良いのか、本書に書いてあります。
自分自身の両価性に向き合ったり、自分自身がどういう状況になりたいのか見つめなおすきっかけになる良書です。
当事者にも家族にもお勧めできる一冊です。
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