ストレスについて、今日は考えたいと思います。
- ストレスの定義
- 言い訳としてのストレス
- ストレスに気付くには
- セルフケア
と順に説明していきたいと思います。
ストレスの定義
ストレスというのは、正式には外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことを指します。
外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。
つまり、日常の中で起こる様々な変化=刺激が、ストレスの原因になるのです。
結婚、妊娠、出産(家族の増加)、個人的成功、長期休暇、クリスマスといった喜ばしい出来事も変化=刺激ですから、実はストレスの原因になります(下図)。
言い訳としてのストレス
性犯罪や問題行動を起こしてしまったときに、「なぜ?」と理由を聞かれる機会もあると思います。
その回答を考えたときに、「○○という利点があったので行っていました」と明確にいうことができないのではないでしょうか。
それはきっと、問題行動のメリットを論理的に理解して行っていたというよりも、直感に従って問題行動を行っていたからです。無意識のレベルで、問題行動を欲していたのでしょう。
キーワードは、ドーパミンや成長感、自己重要感などになってくると思います。
さて、先ほどの「なぜ?」という質問の回答ですが、大体の方は「ストレスが原因で性犯罪や問題行動をしてしまった」と答えるでしょう。
しかし、実際はストレスを減らすために行っていたのではありません。
そもそもストレスというのは先ほど述べた通り「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」のことですから、本当にその人の生活に変化があったり外部からの刺激があったか疑問です。さしたる変化もないのに依存症の問題行動をしていたというケースがほとんどだと思います。
また、問題行動がストレスを軽減するとしたら、ストレスがないときには問題行動は行わないということになります。しかし、実際のところは、ストレスがない状況でも問題行動に手を出してしまうことがほとんどです。
他にも、問題行動が罪悪感・自責感を生み出して、新しいストレスを生む点についてはどう説明したらいいでしょうか?ストレスがあったから、ストレスを生じるようなことに手を染めたというのは矛盾が生じていると思います。
結局のところ、理由を捏造するときに、とっさに思いつくワードが「ストレス」だっただけなのです。
原因はストレスという外的な要因であったと言いたいのです。
次のページでは、
- ストレスに気付くには
- セルフケア
について書いていきます。
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