『家族という呪い』レビュー

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”世間体”や”常識”を重視する人に囲まれると性犯罪者になりやすい?

性犯罪者の家庭環境を紐解いていくと、悪影響を及ぼす人(家族)がいることが珍しくありません。

「世間体」「普通」「常識」と言うものにとらわれてしまい、

  • 子供がいない夫婦は最悪だとか
  • 子供が人並みに勉強ができないと許せないとか

何かと他人をコントロールしようとする人のことです。

こういった人がいるから、性犯罪者は性犯罪というはけ口を必要としてしまうのではないか、という考えも説得力があります。

「世間体」「普通」「常識」が人を追い詰めてしまうこともあるのです。

性犯罪者にはDVを受けた過去がある?

DV(ドメスティックバイオレンス)は些細な形でもDVです。

性犯罪者は、どのような形であれ、DVの既往があることが多いようです。

殴る蹴るといった肉体的なものだけではなくて、

勉強ができなければお説教するとか、

上手に弾けるまでピアノの練習をやめさせないとか、

そういうDVです。

DVと躾は紙一重です。

DVの本質は支配です。

恐怖や懲罰を使って、相手を屈服させることを言います。

親が子供をコントロールしたいという気持ちは仕方のないかもしれませんが、あまりにその願望が強いとそれはDVと呼ばざるを得ません。

勉強やスポーツで成果を出すことを強要したり、成果を出しているから褒めるといった条件付きの愛も一種のDVです

このように、成育歴のなかで無条件で愛される機会がなかった人が、性依存症になりやすいのではないか、と本書では書かれています。

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