「価値観が合わない」
というのは離婚会見で必ず聞かれますね。
価値観が合う・合わないとはどういうことなのでしょうか。
まず、私たち人間の性質として、価値観が合うところは分かりにくく、価値観が合わないところは目につきやすいです。
幸せは目につきにくく、不幸は簡単に目につくというのと似ています。
人間は損害だったり足りないところに目がいきやすいのです。
だから、パートナーのことが嫌いになってしまいやすいんですね。
放っておけば、嫌なところが目について、「思ったよりもこの人嫌いかもしれない」なんて心境の変化があるもんです。
一度嫌いになってしまうと、価値観の合わないところは簡単に探せますから(山のように出てくる?)、そこばかりに目が行くようになります。
そうして破局してしまうんですね。
そして、恋愛の基本的なところにもどると、
恋愛の初期は相手の「自己重要感」や「連帯感」の感情を満たすため、
「さすがですねー」とお世辞を言ってみたり、「私たち一緒だね」「私もー」と共通項を探ったりします。
お互いが知り合っていく過程で、無意識に相手の 「自己重要感」や「連帯感」 を満たすことで、相手に取り入ろうとするわけです。
これは、繰り返しになりますが恋愛の初期だけです。
恋愛の初期が終わると、お互いに自己主張するようになります。
別に自己主張は喧嘩ではありません。
自分の意見を言うだけです。
しかし、恋愛の初期の居心地の良さに慣れてしまっている人は、パートナーが自己主張すると違和感を覚えるでしょう。
「褒めてくれないな」「同調してくれないな」
そんな風に不満が募ります。
そして、冒頭でお話ししたようにパートナーのことが嫌いになってしまうわけです。
「価値観が合わないので離婚しました」と言っている人たちには、
「価値観って何ですか」と聞いてみたいですね。
価値観という言葉に対して自分なりの定義を持っていないから、破局してしまうのでは…
なんて辛口の意見を言いたくなってしまいます。
価値観が違うから発見があるのではないですか?
ちなみに、私の中で「価値観が一緒」の定義は、「時間とお金の使い方が一緒」です。
この前、レクチャーで聞いた価値観の定義は、「嫌いなものが一緒」です。
皆さんも、自分なりの表現で、「価値観が一緒」とは何かについて言語化してみてはいかがでしょうか。
コメント