ロッククライミングというのは、両手両足を固定していては進めません。
前に進むためには、手や足を動かして、一時的に不安定になりながらも、
次のポイントを目指します。
私たち依存症者も、依存症の対象から逃れ、「しらふ」の生活に移行しようとしていますが、
それは、今までの習慣やライフスタイルを見直すことですから、一時的に不安定になりがちです。
どうすれば、一時的な不安定を乗り越えられるでしょうか?
先ほどのロッククライミングの例を思い返すと、
動かさずに固定している手足はしっかりとグリップされていなくてはいけません。
依存症の治療において、「あれを変えよう」というところに皆さん注目すると思います。
ロッククライミングでも、動かす手足に意識がいくのは当然でしょう。
しかし、実は、大切なのは固定している手足だと思うのです。
サッカーで大切なのは、蹴る方の足ではなくて軸足だという考えにいていますね。
つまり、「ここは継続していこう」という生活の基盤が大切だと思うのです。
その基盤がしっかりしていないと、崖から落っこちてしまうかもしれません。
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