私には、謝らなければならない人がいます。
その人の人生を、私の問題行動のせいで台無しにしてしまいました。
先日、その方とやり取りする機会がありました。
やりとりといっても、電話ではなく、LINEです。
相手からのLINEには、私への加虐的な言葉が並びました。
あなたは危険人物だ
モラルがない
などです。
それについては、相手がそう思っているのは事実ですし、そう思われても仕方のないことをしました。
しかし、怒りでも何でも表出してもらえるというのは、連絡が取れない・音信不通よりもありがたい状況だとも思いました。
私は、相手のメッセージに対して、自分でできる限りのお返事を書きました。
どう書けばよいかはわかりませんでしたが、私への怒りをずっと抱いているのはとても辛いのではないかということ、相手の気持ちに寄り添いたいという気持ちを込めて返事を書きました。
そして、驚くべきことに、何度かやり取りをするうちに、向こうから謝罪の言葉がありました。
とても意外でした。
私が一方的に悪く、私が相手の人生を台無しにしてしまったのですが、
それなのに、今回は相手が私に謝罪してきたのです。
私は二つのことを思いました。
今までは、私は性犯罪をしたことを後悔することはありましたが、反省することができていませんでした。
今回は、本心で反省し、新しい人生を良いものにできるように治療に取り組んでいます。
その、私の本心が相手に伝わったのだと思いました。
そして、今までの私は、「もうやらない」と決心したり、嘘をついたり、取り繕ったり、いわゆる否認の症状が強く、相手に不誠実だったということに気づきました。
もう一つが、鏡の関係です。
自分が相手に対して、憎悪・怒りといった感情を抱いていれば、相手も私に同様の感情を抱きます。
一方で、相手に対して慈しみ・優しさ・謝罪といった感情を抱けば、それは返ってくるのです。
今回は、私は本心で相手に謝罪したいと思いました。
だから、最初は罵詈雑言だった相手も、心境の変化があり、私に温かい言葉を投げかけてくれたのだと思います。
これで、許してもらえたなどとは思っていませんし、また、相手の中で心境の変化があるかもしません。
私は、今後も治療を頑張りたいと思いますし、迷惑をかけた人には行動で示していきたいと考えています。
しかし、今回の出来事は、印象的でした。
一生かかっても許してもらえないと思っていた人から温かい言葉を投げかけてもらえました。
糧にしたいと思います。
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