コミュニケーションの齟齬

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私が送った文章はまとめるとこのようになる。

  • 旦那さんを「懲らしめたい」「気に食わない」という思いは強くないですか?
  • オープンチャットに参加された目的は、「不幸自慢」「同情をもらいたい」という感情ではありませんか?

この文章は相手の行動の背景にある目的に焦点を当てた内容である。感情を逆なでする要素がどうしても入ってしまう。どう推敲してもこのような表現が私の能力では限界であった。実際に相手は怒り、オープンチャットを退会してしまった。

では、どこが相手の感情を逆なでしてしまったのだろうか。

一般的に、

  • 相手の心情を言い当てたとき
  • 相手の矛盾点を指摘したとき

に人は怒る。

例えば、「君のためを思って言うけど」というフレーズがある。それを言われたときに、「”君のため”じゃなくて自分のためを思ってソレ言ってますよね?」と言ったら相手は怒るだろう。本当に相手のためを思って言うときは、「君のためを思って言うけれど」という前置きはしない。こういった前置きが必要なのは、自分の言い分を突き通したかったり、自分のために相手をコントロールしたいときに使うのだ。これもやはり、心情を言い当てられた怒りが相当くるし、言っていることと、心の内が正反対であるから、矛盾を指摘されて不快なのだ。

他にも、「最初あったときは怖い人だと思いました」と言われたときに、「こんな時に初対面で感じた恐れの感情の復讐をしないで欲しい」と言ったら相手は嫌な思いをするだろう。実際に、「最初あったときは怖い人だと思いました」とあえて本人に伝えるのは、心理学的に復讐なのだ。それを指摘すると相手は怒ることになる。心情を見事に言い当てられたし、話しかけるという行為と復讐が矛盾しているから、その矛盾を指摘されて嫌だからである。

逆に考えると、心情を言い当てられない質問というのはそこまで怒りはでない。本人のプライバシーに関する質問などで、相手に相当失礼な質問であっても、「違うよ」といわれておしまいである。「お前、○○君(○○さん)のこと好きでしょ?」と聞かれても、実際に好きでも何でもなければ、心は動揺せずに回答できる。

さて、話を戻すが、新入会の方はお怒りになり、退会してしまった。

実際に私が話したかった内容は、

  • 処罰感情が強い
  • 文章化して感情を吐露したのは、自分が被害者ポジションであることを強調して、同情をもらいたい・注目を浴びたいという目的がある

ということを理解してもらいたかった。そして、処罰感情は誰もが抱く感情だし、同情をもらいたい気持ちも全くもって正常であるから、その気持ちはありのまま受け入れて欲しいと思っていた。不幸自慢なんて、だれもがやりたい当然のことだし、それは認められるべきものだと思う。そのあたりをうまく文章で伝えることができなかったのがもどかしい。

さらに進んで、どうして処罰感情が強いのか自分で考えてほしいとも思っていた。自分ではなく他の女性に向かって行ったことで、自己重要感を傷つけられたからかもしれないし、安心できる夫婦生活を壊された怒りかもしれない。また、旦那さんをコントロールできない(自分の思い通りにできない)不快感かもしれない。なにが処罰感情の原因なのかをよく考えて欲しかった。そこに、再構築のヒントがあるのだから。

また、自分の感情に責任を持ってほしいとも思っていた。処罰感情を持つこともできるし、彼は病気にかかってしまっていたんだと病気のせいにして処罰感情を和らげる努力をすることもできる。感情は選べる。感情は自分で採用するものなのだから。どの感情が自分にとって得かどうかを吟味して欲しかった。そして、採用した感情に責任を持ってほしかった。

最終的には、困難な局面において、コントロールできないもの(彼の過去の行いなど)と、コントロールできるもの(自分の言動、自分の感情など)に分けて、後者に自分の時間やエネルギーを使って欲しいと思っていた。

コメント

  1. おんぷの夫 より:

    おそらく、それを相談したのは私の妻です。
    おんぷという名前ではなかったでしょうか?

    おんぷはあなたの意見を受けて、
    「私がダメなの?」
    「被害者は被害者だと言っちゃいけないの?」
    「子どもを擁護するのが親だなんてわけわかんない」
    「家族会なんて不幸話ばっかりでしょ」
    などなど思ってしまったようです。

    たぶん管理人さんが伝えたいことは伝わってないですね。
    ちなみに、私が働けるようになったら離婚だ、と言われました。
    (今は発達障害、双極性障害の影響で働けていません)

    管理人さんは、この記事を見せるのが妻のためになると思いますか?
    どうするのがいいのかわからず、コメントしてしまいました。

    • seiizon.com より:

      コメントありがとうございます。
      まさにご指摘いただいた通り、この記事はおんぷさんへの対応に関連した思いを綴ったものです。

      私の記事をみせるかみせないかは旦那様のご判断次第だと思います。おんぷさんの私に対する怒りや不信感も相当だと思いますので、火に油を注ぐ状態となってしまうかもしれません。状況がよくなることも悪くなることも考えられます…

      もしお見せになる場合は、
      https://seiizon.com/1346
      の方が客観的でまとまっているかもしれません。

      自分でネット記事を見るのとはちがい、見させられるのは抵抗・反発が強い場合も考えられます。奥様が落ち着いて過ごしている日常を壊してしまう恐れもありますので、くれぐれも慎重にご検討ください。

      また、1番オススメするのは、オープンチャットの家族会に再び入っていただき、私以外のメンバー(回復に向かっている家族)と議論を交わしていただくということだと思います。ハードルが高いとは思いますが得られることも多いと思います。おんぷさんとお話ししたかったという女性もおられました。今一度ご検討ください。

      最後に、旦那様は離婚したいのですか?復縁したいのですか?
      それによっても、今後の方針が変わって来るように思います。

  2. おんぷの夫 より:

    >おんぷさんの私に対する怒りや不信感も相当だと思います
    まさにそうだと思います。おっしゃる通り、火に油を注ぐ形になるかもしれません…

    >1番オススメするのは、オープンチャットの家族会に再び入っていただき、私以外のメンバー(回復に向かっている家族)と議論を交わしていただく
    それを言うのもハードルが高いですね…
    なんでもう1回入らないといけないの?って怒り気味で言われそうですね…

    >最後に、旦那様は離婚したいのですか?復縁したいのですか?
    復縁したいです。頑張りたいです。
    でも、妻との約束で守れたことなんてひとつもなくて。私への不信感も相当ある状態だと思います。なので妻としては離婚の意思が固いのかな、と思っています。
    だとしても私は妻が好きですし、復縁したいと思ってます。

    • seiizon.com より:

      おんぷさんにこのサイトをお伝えしたり、オープンチャットに入るということは控えてもよいのかもしれません。
      私のことやオープンチャットのことを批判的にとらえている現状では火に油を注ぐことになりそうですもんね。
      穏やかに過ごしてもらうのが一番だと思います。

      おんぷさんが離婚を希望しており、旦那様が復縁を希望しているというのは難しい局面ですね。
      損害賠償の請求や婚姻費用分担請求をされるような離婚(いわゆる怨恨があり、相手を懲らしめたい離婚)であれば、なおさら厳しいものがあると思います。

      旦那様にできることは、奥様の言い分をよく聞かれることだと思います。話の途中で発言したり、言い負かそうとしたり、弁明せずに聞くということです。それができれば解決へ歩み始められるのだろうと思います。
      奥様の考え方を変えることはできず、変えられるのは自分の行動です。
      奥様から聞いたことをヒントに自分の行動を変えていってほしいと思います。

      よくあることとしては、以下の4点があると思います。加害者家族には相当な悩み・不安があることをご承知おきいただければと思います。
      ・犯罪そのものへの嫌悪感:性犯罪は女性の尊厳を傷つけてしまいますから相当な嫌悪感があると思います
      ・犯罪の原因としての家族:私が性欲を満たせてあげられなかったから他の女性に加害したのではないかという悩み
      ・被害者としての家族:刑事事件のニュースをみるとフラッシュバックするなど後遺症に悩まされている、日常が壊されてしまった怒り
      ・犯罪抑止力としての家族:私が管理しなくてはいけない、病院に通わせ続けないといけない
      奥様が安心できるようにどうしたらいいかという点で徹底的に考えを深めていくと良いのではないかと思います。

      私も、半年前に同じ立場でした。
      彼女とは家庭内別居という形になっていました。同棲を解消せずに向き合うことができたのが大きかったと思っています。
      精神科通院、SA、GPSアプリを入れるなど治療を行って、状況は徐々に良くなりました。
      何かわからないことがあれば、遠慮なく聞いてください。

      • おんぷの夫 より:

        相談に乗っていただきありがとうございます。

        >よくあることとしては、以下の4点があると思います。加害者家族には相当な悩み・不安があることをご承知おきいただければと思います。
        この部分、わかっていなかったです。そういう悩みや不安があるということを肝に命じます。

        またコメントさせて頂くことがあるかもしれません。
        そのときはよろしくお願いします。

        • seiizon.com より:

          良い方向に向かうことを願っています。
          よく奥様と話し合ってみてください。
          また何かあれば遠慮なく聞いてくださいね!