2020年10月 彼女が妊娠した

スポンサーリンク

彼女が妊娠した。

もともと、二人で相談して、避妊するのを辞めていた。

子供ができたら嬉しいねという話合いの下で行為を重ねていた。

そんな中、本当に子供を授かった。

計画的な妊娠ではあったが、報告を聞いた直後は不安な気持ちだった。

私は無職で、前科持ちで、性犯罪者で、精神科に通っている。

だから、不安の方が先に出てきた。

「いいのかな」という不安。

でも、そのあとから喜びが湧いてきた。

彼女が妊娠がしにくいのではないかといった不安もあったし、

最近では不妊治療をしている人も多いので、自分たちもそれをしなければいけないのかもしれないという焦りがあった。

だから、こうやって子を授かることができて嬉しい…

とはいったものの、不妊を避けられて嬉しいというのもちょっと心の中のニュアンスと違う。

本当は、「子供が二人のもとに来てくれて嬉しい」という気持ちだ。

最近は私の依存症治療の調子も安定している。

多くの友人ができた。

自分の人格も分かってきた。

彼女の性格も分かってきた。

母親を大切にできる。

「会話」というものが、できるようになった(これまでできていなかった)。

自分の気持ちを自分で感じ取れるようになったし、相手の立場にたって物事を考えられるようにもなってきた。

自分を観察するのも、相手を観察するのも上手になったと思う。

彼女とケンカもできるし、話し合いもできる。

彼女とならなんでも乗り越えられる。

「子供が二人のもとに来てくれて嬉しい」というのは、「子供が来てくれるほど、私は回復できたんだ」という悦びだ。

運命を感じる。

そして、彼女の妊娠発覚から10日後の今日、仕事で使う書類が届いた(逮捕を機に色々なことが起こって、調整していたのが、やっと終わった)。

3か月待った。長かった。

これでようやく仕事ができるのだけど、あまりにも物事の順序が出来すぎていて、気持ち悪いくらいだ。

父親になる準備として、仕事をするのが許されたんだと思っている。

「治療7か月頑張ったし、そろそろ仕事していいよ」と神様かなんだかわからないが、お許しを得たのかもしれない。

振り返ってみると、依存症があったから、気付けたものがたくさんあるし、依存症があったから出会えた人もいる。

依存症が私の人生を一度リセットし、いい方向に導いてくれたと思っている。

これからも依存症と向き合って、自分と向き合って、よき父親になっていきたい。

コメント

  1. プログラム参加者M より:

    おめでとうございます!
    今日(土曜)もしお会いできたらお伝えしようと思ってたのですが、お見かけしなかったのでまたの機会に直接お伝えしますね。

    • 性依存.com より:

      ありがとうございます。
      お声掛けいただき、とても嬉しいです。
      プログラムMさまが、どなたかわからないのですが(申し訳ございません)、きっと私がお会いしたメンバーさんなのですよね?
      私は、現在は土曜日は卒業して、火曜日と金曜日に参加しています。
      もし、お会いする機会がございましたら、またお話ししてくださいね!

  2. むぅ より:

    オープンチャットでお世話になっております、むぅです。日記を読んで思わず声が出てしまいました。本当に本当におめでとうございます!!!!!
    こんなに嬉しいと思わなかったくらい嬉しいです!(ちょっと何言ってるか分からないですよね、すみません)
    色んなことが前を向いているようで本当に素晴らしいと思います。
    どうぞ奥様とTさんのこれからが明るいものになりますように。

    • 性依存.com より:

      コメントありがとうございます。
      良いニュースをお届けできて、私も嬉しく思っています。
      そして、むぅさんに祝福してもらえることも、とてもありがたいことだと噛みしめています。
      ひょんなことから、オープンチャットで出会ったのも何かの縁ですし、
      これからも、むぅさんも私も、お互いの未来が大きくなるように、助け合いながら前に進めたらと思います。
      今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。