治療をして一年になりました

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治療をして一年になりました。

ちょうど、去年の3月6日に、初めて依存症デイケアに参加しました。

最初は、色々な感情が渦巻いていました。

周りのメンバーさんが変な奴なんじゃないかとビビっていたり、

「精神科に行く羽目になってしまった」と落胆したり、

「俺はこんなところに来るほど重症じゃないんだ」と否認の症状があったり、

「俺はいつか治ってこんなところから早く脱するぞ」と焦っていたり、

ネガティブな感情がたくさんありました。

しかし、なんとか一年間継続することができました。

なぜ、続いたかと言うと、楽しかったからです。

私には、逮捕とか、恋人との関係が悪化したとか、そういった同じ悩みをもつメンバーさんと会話をすることが楽しかったです。ボクシングをすることも、心理学について講義をうけることも、すべてが楽しかったです。

だから、欠かすことなく通うことができました。

デイケアを通して、私の人生は変わりました。

少しは他人に寛容になりました。

他人も、一生懸命生きているので、馬鹿にしたり、非難してはいけないと、学びました。

以前は加虐性があった自分ですが、少しずつマイルドになってきています。

本を読むようになりました。

本を読むことが、先人の知恵を得ることにつながり、楽に生きる秘訣を効率よく学習できます。

他人の話を聞くことができるようになりました。

今まで、他人の話を聞いていなくて、「どう返答するか」だけを意識して、話を聞くふりをしていました。

自分本位で、話をするのは好きで、話を聞くのが苦手でした。

そんな私も、相手の話に耳を傾けられるようになってきました。

初対面の人と、会話をする能力が高くなりました。

こんな私でも、多くの友達ができました。

デイケアを通して、依存症と向き合ったのはもちろんなのですが、自分自身と向き合った一年でした。

人生とはなにか、生きるとはなにか。

そういった、深いテーマを考えました。

「どうして、神(居るかはわかりませんが)は私に依存症を与えたのか」といった感じで、“試練としての依存症”を意識したこともあります。

依存症治療を通して私はなにかを得て、それを生かしていくのが私のミッションではないかと考えました。

いまだに、その“試練としての依存症”ははっきりしませんし、すぐ答えが見つかるものでもないと思っています。一生かけて探してく覚悟でいます。

恩師(J先生)の言葉にヒントがあるように思います。

「他人の弱い部分をみつめられる人になりなさい」という激励です。

私は、依存症によって、多くの人を泣かせてきましたし、迷惑をかけてきました。

自分自身にも迷惑をかけてきました。

その経験を”生かす”というのはニュアンスが違うかもしれませんが、

依存症によって、得られたものが少しでもあるとすれば、他人の心の痛みに共感できるようになったことです。

これからの人生は、少しでも弱っている人に寄り添えるような人生にしていきたいと思っています。

一年治療を頑張ったので、感慨深いものがありますね。

今日は、達成感と幸福感が多かった一日でした。

本当にいい一日でした。

明日以降も、治療を継続していきたいと思います。

コメント

  1. kk より:

    一周年おめでとうございます。
    ブログ主さんのたゆまぬ頑張りは確実に実を結んでいっておられますね。
    自分も頑張ります。

    • 性依存.com より:

      kk様
      いつもコメントありがとうございます。
      たゆまぬ努力というのは、恐れ多いです。
      頑張っている自分というものを誇示したいという私の深層心理もこのブログにはあるのだと思います。
      いやしかし、このようの温かいコメントをお寄せくださり、いつもありがとうございます。
      本当に励みになります。
      kk様にも幸せが訪れますように。