先日は、精神科で面白いことを学んだ。
それは、速い思考と遅い思考。
たしかに、思考には二種類ありそうだ。
5+8はいくつ?
と聞かれたときに、何も考えることなく13が出てくる。
りんごは何色?
と聞かれたら、間髪入れずに赤と答えられる。
速い思考というのは、こんな感じで直感的な対処ができて速い。
単純明快で、脳のエネルギーも対して使わないから省エネだ。
一方で、遅い思考というのは、難しい文章題であったり、人間関係の問題だったりを解決するときに用いる。
ケンカした後の仲直りとかは、その典型例だろう。
遅い思考は、複雑な処理ができるものの、エネルギーを要する。
さて、問題行動にこの考え方を応用すると以下のようになる。
問題行動を実行するときは速い思考
問題行動をやめることは遅い思考
問題行動をするときは、「やりたい」とおもって、その考えが一瞬で脳内を占拠する。
逃れることが難しいほどの、強い欲求だ。
一方で、問題行動をやめることは、よく考えたうえでの選択である。
- 自分の人生に損があるからやめよう
- 大切な人が悲しむからやめよう
こんな風に、冷静に事態を把握して、予想される結果をみすえながら、正しい選択をする。
ここで、速い思考に関してひとつ重大な特徴がある。
それは、速い思考は持続時間が短いということ。
速い思考で導かれた欲求と言うのは強い。
なにかしたい、なにか食べたい
そういう欲求はとても強い。
しかし、持続時間は10~15分以内なのだそうだ。
だから、強い欲求が出てきても、何かの方法で時間稼ぎをすれば、欲求に打ち勝つことができるのだそうだ。
そのために、私たちは「強い欲求が出たときに何をするか」を事前に決めておかねばならない。
私は、大きな声で「ブレーキ」という方法を採用している。
皆さんも、何をするか事前にきめておいてはいかがだろうか?
以前の記事が参考になるかもしれないので貼っておきます。
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