露出症

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定義

露出症では、行為者(普通は男性)が自分の性器を被害者(成人女性または少女)に、相手の合意のない状態で露出することによってその時に性的な満足を得るか、露出行為後のマスターベーションによって満足を得る。露出時にマスターベーションを行うことは稀である。

露出行為の場所は電車・バス内、人通りの少ない街路、公園、駐車した自動車の内部などが多く、少女を対象とする事例では通学路がよく報告されている。

露出に対する欲求そのものが人間にとって普遍的なものであることは、ヌーディスト村、挑発的な水着や下着の存在からもうかがい知ることができる。精神分析学者は、人間の露出欲求は、性器の露出に始まって、身体の他の部分の顕示、口唇的な露出(おしゃべりのたのしみ)、所有物の自慢など様々な形に発展しているとする。自叙伝や自画像などの芸術作品も心理的な露出と解釈できるかもしれない。違法行為としての露出行動は、見ることを望まない相手に行って、被害者に不安・恐怖・驚愕などを与えることを目的とするところが特徴的である。

心理

アメリカにおける性犯罪逮捕者の中で最も多い行為形態が露出である。しかし、日本では露出行為は少なく、受刑するものは皆無といってよい。

アメリカで逮捕された露出症者の典型的な属性は、年齢20〜30歳代、性別は男性、その半数は結婚歴があり、性格的には非常に恥ずかしがり屋で非攻撃的、かつ自己不確実感・不安感を抱いている。彼らのほとんどが露出行為以外ではちゃんとした社会生活を送っており、他人からは「いい人だけど、いくらか内気だ」と評価されている。また、生育環境は、性に対して抑圧的・禁欲的であることが多いという。

露出症者の心理については、いくつかの指摘がある。まず、露出症者は他人に接近することに自信がなく、拒否される不安が強いことから、この性の表現は「たとえ限定された形であっても、束の間であっても、他人と関わりたい」という欲求の考えの現れだという研究者がいる。また、性器の露出・誇示によって自分の男性性を確認したいという希求を認める人もいる。しかし、孤独で人から構われない人が、ただ他人の注意を惹きつけたいだけの絶望的行動だという人もいる。さらに、露出症者の一部には、人間、とくに女性に敵意を抱いて、被害者に感情的な苦痛を与えることが目的だと解釈する人もいる。

ちなみに、露出症者が精神障害や知的障害を合併している比率はそれほど高くない。

社会的問題

露出症者のほとんどが他の種類の性犯罪に手を染めないとされている。しかし、少数ながら小児わいせつや強姦などに発展するケースもある。コロンビア大のアベルらは207名の性犯罪者の調査を行い、強姦犯人の約半数は、強姦を犯す前に露出症、窃視症などの非行歴を持つことを明らかにした。要するに、露出はそれだけが反復される場合も多いが、露出行動が別の性犯罪の前駆症状であったり、並存する場合があるということである。

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