「お先にどうぞ」というのは、よく耳にする言葉だ。
エレベーターの乗り降りの場面で。
最近はベビーカーを使っているので、「お先にどうぞ」という言葉にはお世話になっているし、自分たちは使うこともある。
ところで、私は昔、相当に搾取的で利己的だった。
損したくない。
自分さえ良ければ良い。
そんな考えだった。
だから、「見返りのない善意」というのを他人に提供したことはなかったし、
他人の善意を、ただ単に、「ラッキー」としか捉えていなかった。
最近になって思うことがある。
社会とは人間のつながりのことであり、
社会に対して何かを提供すれば、必ず自分に返ってくるということだ。
自分は、特定の誰かに対してサービスを提供すること、見返りがもらえることには慣れていたが、
見返りのないサービスの提供が苦手だった。
車を運転していても、割り込まれるのが嫌だった。見ず知らずの誰かに便宜を計らうということがなかった。
しかし、今ではそういう考えを捨てている。
見ず知らずの誰かに、善意を提供すると、必ず社会という大きなつながりの中で自分に返ってくる。
そういう考え方をしていると、心が楽になっていくのを感じる。
寛容な自分のことが好きだし、良いことをすると良い気分になれる。
今日はこの辺で。
また明日お会いしましょう。
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