登山のこと、性依存症の比喩、自分の変化

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久しぶりにブログを書きます。

前回にブログを書いたのが、2024年2月14日なので、1か月以上がたちました。

先日、精神科の仲間と登山に行きました。

埼玉県秩父にある日和田山という山です。

登るのは2回目です。

1回目は、2020年11月に登りました。

当時は、やはり精神科の仲間内で登山をしようという話になり、

登山に詳しい人が引率してくれました。

私はそれについていったのですが、そこで登山の魅力に触れて、現在に至ります。

初めての登山以降、登山の道具を、靴、リュック、ズボン、アウター、バーナーなどひとつひとつそろえていきました。

それなりの値段がしますが、私の生活も整ってくるのに合わせ、登山道具も充実してきました。

一人で登ったり、仲間と登ったりいろいろな経験をしました。

初めての登山で引率してくれた方は、精神科を卒業されたので、今は自分がグループを引率しています。

そんな自分が引率して、私が人生で初めて登った(つれていってもらった)山を先日登りました。感慨深いものがありました。

登山はなんだか、人生にたとえられますよね。

そんなに壮大な話じゃなくて、ただ山に登っているだけなのですが、

やはり、いろいろ経験してみると、登山と人生はなにか通ずるものがあると思いましたね。

一人でも進めるし、仲間とも進める。

道具を少なくしてもいいし、たくさん持って行ってもいい。

早く進んでもいいし、遅くてもいい。

いろいろなところが、人生の歩みにも通じますかね。

ところで、性依存症のほうは、登山中に仲間と話していて、いろいろと考えさせられました。

その方は、熱心に取り組まれていて、ルールも厳守しています。

私は、依存症治療を始めて、4年が経ちました。

正直に申し上げて、当時の熱心さは薄れています。

ルールもそんな厳密なものを定めていませんし、

そもそも、そのルールの線引きギリギリをさまよっているというよりは、

仕事のことやお金のことなどを考えるので精一杯という感じです。

そういえば、最近資格試験を受けて、無事に合格できました。

なかなか難しい戦いになるかなと思っていましたが、合格できてよかったです。

合格発表の日は、妻が近くのレストランを予約してくれていて、サプライズディナーでした。

とっても美味しかったですね。そして、嬉しかったです。

話を戻すと、今までの人生は性的なことにとらわれていたわけですが、とらわれから脱しつつあります。

私の中でしっくりするたとえ話が出来上がりました。

自分は鉄の釘です。

そして、強力な磁石がおいてあります。

自分は、鉄の釘ですが、「磁石に近づきたいけれども、くっついてはいけない」というルールがあります。

もちろん、これは、「磁石」が性的な誘惑であり、「くっつく」というのが、逮捕やスリップの比喩です。

近づきたいというのと、くっつきたくないというのが両価性感情で、相反関係です。

それが、性依存症の本質だと思います。

そして、精神科に行くと、

ここまでなら近づいても大丈夫だよと、磁石の周りに線を引いてくれます。

そして、治療始めたばかりの人は、線の付近をウロウロするわけです。

それはもういろんな葛藤があります。

何とか磁石の魅力に気づきながらも、ギリギリのところで踏みとどまっているわけですからね。

引かれた線のまえで、ああだこうだ考えて、少し超えてしまって後悔したり、今日は我慢できたぞと自分をほめてみたり。

だから、ミーティングをしていても、治療を始めたばかりの人は、話すことが多くあるように思いますね。戦っていますから当然ですね。

しかし、ベテランになってくると、言い方があっているかわかりませんが、達観してきます。

磁石から遠く離れて、線も気にならないところに生活拠点を移すのです。

そして、新しい興味や対象を慕いながら、生活しています。

もちろん、遠いところに磁石とその周りの線はあります。その線の輪の中に入ってしまえば、ジ・エンドという設定も残っています。

しかし、線の付近をウロウロしながら、磁石を眺めているだけの人生にするのはもったいないという感情が出てきます。

そして、その磁石から離れたところの生活が豊かであれば、もう磁石のほうを向いたり、磁石のまわりをうろついたり、線の前で葛藤したりすることがなくなります。

なので、ベテランの方のミーティングで話すことは、趣味のことなどが中心で、性の話は少な目な印象です。

私がベテランになったのかというと、ビギナーとベテランの中間くらいな気がします。

ただ、なんとなくですが、自分の深いところが変わってきてる気がします。

考え方。認知。信念。興味。時間やお金の使い方。整理整頓。

いろいろと変わって自分で自分の考え方にびっくりすることもあります。

一番近くで見てくれている妻も、私は変わったといってくれます。

具体的にはっきりとは言えませんが、何かは変わっているようです。

そういえば、美術館というものにまったく興味がなかったのですが、最近は美術館に行きたいと思うようになりました。

また、物を買うときに、最安値を探すために長い時間ネットサーフィンすることがあったのですが、最近はその時間がもったいないので、よく使うサイトですぐに発注することもあります。金への執着が減り、自分の時間を大切にするようになったのかもしれません。

書いていて感じたのですが、自分は丁寧な暮らしがしたいという考え方になってきているように思います。

今日はこの辺で終わりにします。

そういえば、100分de名著がフロイトの『夢判断』でめちゃ面白いです。おすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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