ぐわーーーーっと、”何か”が頭から離れなくなることがあります。
例えば、怒り。
炎のように燃え広がって、憎しみでいっぱいになるときがある。相手の良い側面など見えなくなってしまいます。
加虐性が加われば、相手を殺してしまいたいなんて思う人もいるでしょう。
依存症のご家族も、普段は治療に取り組む当事者を応援していても、何かの拍子で怒りが出てくることもあるでしょう。そんな時は、相手のいいところなんて全く見えなくなってしまいます。悪い部分だけが見えます。まさに視野狭窄の状態です。
「もう俺なんて…」という自己憐憫も、「死んでしまいたい」という破滅願望も、「穴があったら入りたい」という羞恥も、「何もかも投げ出してしまいたい」という現実逃避もすべてが視野狭窄と密接に関わっています。
人間は思考や感情が過度に偏った状態になると、広い視野で物事が考えられません。
依存症との関連
依存症の当事者ならわかると思いますが、依存症の問題行動を行っている真っ最中はまさに視野狭窄です。問題行動を達成することしか頭にありません。逮捕とか大切な人のことは考えられません。恐ろしい状態になってしまいます。
先ほど書いた通り、依存症家族の怒りも視野狭窄です。「あーもう」と叫びたくなるような、怒りに占拠されてしまう瞬間もあるでしょう。それは、依存症者と共に生きていくことの難しさを物語っています。
視野狭窄から抜け出すには
視野狭窄という、思考や感情が過度に偏った状態から脱するにはどうしたらいいのでしょうか。
私は3つの方法を提案したいと思います。(一つ目は馬鹿らしいかもしれませんが)
①「シヤキョウサク」と叫ぶ
思考ストップ法に近いですが、声に出して「シヤキョウサク」という呪文を唱えると、ハッと気づき、我に返ることができます。
私はこのような、声に出す思考ストップ法が気に入っています。
すごくバカらしい方法に聞こえるかもしれないが、最も効果的だと思います。
②「自分が興味のあること」を考えて気分を変える
「自分が興味のあること」を考えて意図的に気分を変えるのもおすすめです。
電車の中で、急に視野狭窄に陥ったときは、車内広告を必死に見て、フォントの大きさや色使いについて考えてみたり。
家事をしているときに、視野狭窄に陥ったときは、散歩に行ったり、映画を見たり、カフェに行ったりするのもオススメです。
お気に入りのYoutube動画を見たりしてもいいと思います。
③運動する
特に心拍数の上がるジョギングなどの運動がよいと言われています。
運動をすると、不思議なことに視野狭窄は必ず解消されます。
試してもらえればわかると思います。
ジョギングしながら怒ったり悩んだりすることはなかなかできません。
まとめ
視野狭窄という概念を知っているだけでも、人生が生きやすくなると思います。
自分が視野狭窄の状態になってしまっているときに、他人と会話してしまうと、大体が関係悪化につながります。
一方で、自分が視野狭窄になっていると気付ければ、少なくとも他人に不快な思いをさせなくて済みますし、
場合によっては自分で対処して、視野を広い状態に修復することだってできます。
私も、視野狭窄は日常茶飯事です。常に、視野狭窄との戦いで必死です。
自分の視野狭窄に自分で対応できると、とっても生きるのが楽になると思います。
このブログが何かのきっかけになれば嬉しいです。
皆さんも色々と自分で実験してみてください。
お気に入りのYoutubeを見ながら、怒ったり悩んだりできるか。
お気に入りの本を読んだりしながら、怒ったり悩んだりできるか。
「シヤキョウサク」と叫びながら、怒ったり悩んだりできるか。
色々と実験してみて、自分なりの対応方法を発明して、もしも良い方法があれば、是非コメント欄やお問い合わせからご連絡ください。
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