依存症治療の世界に入って、1年半が経過した。
1年半は自分にとっては長かった。
大学を出てから、初めての無職・無給期間となり、今まで縁のなかった精神科に定期通院したというのは、私の人生で大きな意味をもつ。
そんな1年半の間で、たくさんの出会いがあった。
私がお会いする性依存症の人は全員男性で、半分くらい配偶者がいる。
そして、配偶者がいる男性のほとんどが、配偶者との関係で悩んでいた。
離婚する人もいれば、言い争いが絶えない人もいた。深夜にケンカになるといった声も多かった。
私の場合、夫婦関係は精神科に行くことで改善されていった。
最初は、言い争いや、深夜の話し合いもあった。
しかし、次第にそういったことはなくなっていった。
現在は、妻と円満である。
結婚したり子供ができたりと、幸福な人生になってきているという実感がある。
そんな状況だからか、アドバイスを求められることもあった。
アドバイスと言っても何を伝えたらよいかわからなかったけれど、
アドバイスを求められるのはものすごくうれしかったのを今でも覚えている。
自分でも誰かの役に立つという誇らしい気持ちになれたし、
自分の通ってきた辛い道を歩む同志に、エールを送りたい気持ちになった。
私が、夫婦関係をどのように考えたか、サポーターとは何なのかという点について、6回に分けてこのブログで紹介したい。
(つづく)
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