なぜ不安になるのか、不安とどう向き合うか

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デイケアで久しぶりの再会がありました。

非常に懐かしく、嬉しい気持ちになりました。

その方はあることで悩んでおられたのでお話しを伺いましたが、

なかなか一筋縄ではいかない種類のお悩みだったので、私も家に帰ってから我が事のように悩みました。

また、楽観視できる人と、不安感の強い人の違いについても私は今日気になりました。

今日は、「不安」について考えたいと思います。


不安を抱いている人と抱いていない人の大きな違いは、「解釈」だと思います。

たとえば知人の花瓶を割ったとします。

持ち主に怒られるだろうと考えれば不安になりますし、

持ち主に怒られないだろうと思えば楽観視できます。

しかし、この解釈を決めるのは、実は割った本人が、割られた側だったらどう考えるか、という問題が大いに影響していると思います。

つまり、自分だったらこのくらいで怒らないなという人は、持ち主も怒らないだろうという推測が成り立ち楽観視できる、といった感じです。

逆に、自分だったら怒るな、と思えば、きっと持ち主も怒るだろうと考え、不安になりますよね。

疑い深い人は、人を騙してみたいという深層心理があるというのをどこかで聞いたことがありますが、これも似たようなことかもしれません。

自転車の鍵をしっかりかける人は、深層心理では人の自転車を盗みたいのかもしれません。

ビニール傘に名前を書く人は、深層心理では人のビニール傘をパクってもいいと考えているかもしれませんね。

そう考えると、

嫌われるんじゃないかとか怒られるんじゃないかという不安がある場合は、

きっと自分なら同じことをされたら相手を嫌いになったり怒ったりするという考え方があるのかもしれません。

逆に、嫌われないでしょう・怒られないでしょうという楽観視ができる人は、

他人に対してとてつもなく寛容なのかもしれません。

実は、私は昔とても不安になりやすかったのですが、最近はマイルドになってきています。

色々な物事に対して穏やかに接するようになってきたからかもしれません。(以前は、非常に厳しいものの見方をしていました)

不安をマイルドにするには、自分もマイルドになるのがいいのではないでしょうか。

もちろん、こんな簡単な話ではないのかもしれませんが。


今回は、心理的な事ばかり書いてしまいましたが

実際の不安に対しては、「どう対応するか」という実務的な問題もあると思います。

それについては、ケースバイケースとしか言いようがないですから、一概に言えませんが、

進んだら戻れないタイプの悩みに関しては、安易に進めないことも大切だと思っています。

「保留する力」とでも言いましょうか、

「白黒思考ではなく、グレーで行く」という感じです。

保留している間に、事態が好転したり、わだかまりが氷解していくこともあるのではないでしょうか。


今回、お話ししたメンバーさんの心の平穏と、実際の問題が円満に解決されることを願ってやみません。

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