「最初の考えを選べ」
タイトルを翻訳すると上のようになります。
これは、デザイナーの佐藤オオキさんがYoutubeで言っていた言葉です。
佐藤オオキさんは東京2020オリンピックの聖火台デザインを担当したことで有名です。
いやしかし、最初のアイデアって、思考せずに、直感に従って浮かんできますよね。
その直感が、きっと無意識に影響を受けているんだと思いますが、
その無意識に従うということが、良いんだと思います。
佐藤オオキさんのような著明なデザイナーは、アイデアが沢山出てきて、そのアイデアを比較検討したり、修正したりして、一つの案件を仕上げるんだと思いますが、
経験上、あれこれ悩んでも結局は最初のアイデアを採用することが多かったんじゃないでしょうか。
わたしも、腕時計を買う時にすごく悩んだことがあります。
いくつか候補があって、どれも良く見える。
そんな時に、決め手となったのは、「大学生の時に憧れていた」という思い入れでした。
今思うと、first ideaを採用したわけです。
結果として、今も愛着を持ってその腕時計を使うことができています。
ふと、性依存症のことを考えてみると、
「こんなことやりたくないな」というのは誰しもが思うことでしょう。
「逮捕される」「妻が悲しむ」「自分らしくない」「〇年も治療をがんばっているに」など、人それぞれ表現は違うと思いますが、
要は「ブレーキ」する方向の言葉や考えが頭に最初に浮かんでいるはずなのです。
しかし、認知のゆがみやら、ドーパミンの高揚感やら、前頭前野の血流の低下でバカになってしまう影響から、この「こんなことやりたくないな」というブレーキ系統のfirst ideaがかき消されてしまいます。
依存症は物事の優先順位が狂ってしまう病気と言われていますが、
実際にお金の使い方が苦手で借金を作ってしまう人もいますので、
優先順位を守ること、最初の考え(first idea)を選ぶこと、がとても重要だと思います。
依存症の本態は選択や優先順位の病気だと最近は考えています。
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