女優の水原希子さんがAbemaのバラエティー番組にて
「痴漢って日本独特の文化だよね。他の国はないから」
「日本の携帯だけですよ、音出るの。iPhone」
と発言して、注目されています。
痴漢は「文化」と表現されていますが、明らかに性犯罪ですので、文化と表現するのは誤りだと思います。
しかし、痴漢が日本に多いのは事実だと感じます。
『男が痴漢になる理由』という本にも、「世界に知られるChikan大国・日本」という見出しがあります。詳細は本をご覧ください。
盗撮に関しては、韓国でも音が鳴ります。スマホによるプライバシー侵害を防止するため、シャッター音が出るよう03年に義務化されました。ですので、日本のiphoneだけがシャッター音がなるという発言は誤りです。
水原さんの発言は誤解を招いたり、周囲の反感を買ったようですが、
そこには、「日本を悪く言わないでほしい」という民衆の心理が隠れているのかな、なんて思います。
しかし、私は、水原さんの意見が間違っているとも思えません。
実際に日本は痴漢も盗撮も非常に多い国だと感じます。
こういう記事が出てきているのですから、一歩踏み込んで、犯罪を減らす工夫・再犯を減らす工夫についても議論される世の中になるといいな、なんて思いました。
コメント
この件については、大阪大学日本語日本文化教育センターの岩井茂樹教授が日本文化史の立場から4本の論文(「『痴漢』の文化史」、「禅と痴漢」など)を書いています。その中でも特にこの問題に関しては「世界『痴漢』発見』という論文が参考になるでしょう。どうして、いつ頃から日本が「痴漢大国」と言われるようになったのか、がよくわかると思います。