認知のゆがみ

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今までの価値観や経験に基づいて作られた、誇張的で非合理的な思考パターンのこと。

認知のゆがみは、その個人に現実を不正確に認識させ、ネガティブな思考や感情を再強化させうるとされています。

例えば、ある女性が「浮気しない男なんていない」と発言していた場合の認知を考えてみましょう。

その発言がどこからくるのかというと、その人の経験や価値観です。例えば、その女性が交際経験が5人で、そのうちの4人との別れの原因が浮気だったとしましょう。そのような経験をお持ちなら、「浮気しない男なんていない」という認知に至ってしまっても仕方ないのかもしれません。

しかし、この認知は以下の二点で間違っている(認知がゆがんている)といえます。

スプリッティング(全か無かの思考)

経験から認知を導き出していますが、その経験を誇張しています。

5人中4人が浮気したというのを、みんな浮気するものだと解釈しているのはスプリッティング(全か無かの思考)です。

私の交際経験から推測すると、8割(5人中4人)の男性が浮気をする」という認知であれば正しいといえましょう。

行き過ぎた一般化

個人の経験で、男性全体についての意見を述べてしまっています。

行き過ぎた一般化をしてしまっています。

そもそも、個人の交際経験で、全男性のことを一般化してしまうのはあまりに乱暴です。男性全般について意見を言うのであれば、統計をもとにするのが良いでしょう。

実際に、コンドーム会社「相模ゴム」が14100名を対象に2013年に行ったアンケート結果によると、男性の26.9%が浮気しているというデータがあります。

こういったアンケートを参考に、「コンドーム会社の行ったアンケートによると、男性の約27%が浮気をするそうだ」という認知であれば正しいと言えましょう。


認知というのは作ろうと思って作るものではありません。経験や価値観によって自動的に形成されますから、私たちは無意識のうちに無数の認知を持っていることになります。

当然正しい認知もあります。「へたがしっかりして、お尻にきれいな放射状にのびる筋がたくさんあるトマトはおいしい」という農家のおじちゃんの認知は正しいわけです。「コンビニはスーパーに比べて料金が高い」とか、「政治家の年収は平均年収より高い」とかも正しい認知です。つまり、事実に即していたり、統計から引用している認知は正しいのです。

一方で、間違った認知(認知のゆがみ)というのは、簡単に言ってしまえば思い込みです。思い込みは誰だって起こりやすく、一概に非難できるものではありません。ここがポイントですが、本人にとっては正しい知識ですから、簡単に否定してしまっては気分を害する可能性もあります。デリケートな問題です。

しかし、ゆがんだ認知によって本人が生きにくさを感じているのであれが、それは正されるべきでしょう。精神科に行くとか・カウンセリングに行ってもよいかもしません。

デビッド・D.バーンズは著書で陥りやすい認知のゆがみについて10パターンを挙げています。

  • 全か無かの思考 
  • 行き過ぎた一般化
  • 心のフィルター
  • マイナス思考
  • 論理の飛躍
  • 拡大解釈、過小解釈
  • 感情の理由づけ
  • ~すべき思考
  • レッテル貼り
  • 誤った自己責任化

認知のゆがみで生きにくさを感じている方は、ぜひ下記の書籍を読んでみてください。

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