1年半の治療を受けて③~夫婦関係やサポーターについて~

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例えば、「あなたが精神科に行くときの道中が不安だ」と妻が当事者に言ったらどうなるだろう。

精神科に治療に行くという行為を否定されてしまっては、当事者は困る。

「じゃあどうすればいいの?」と聞き返してしまうかもしれない。

「精神科に行って欲しい」という気持ちと、「外を出歩く夫が心配」という妻の気持ちは重々承知しているが、ここは自分の気持ちをストレートに伝えない方が良い。

こういう場合は、逆に「気乗りしないだろうけれど、精神科に定期通院してくれてありがとう」という声掛けをした方がずっと状況は良くなる。

要望を伝えるとしても、相手の立場に立って、工夫してから発言すべきだろう。

「精神科に行くときの道中が不安なので、無事についたらラインをください」という要望であれば、当事者はあまり困らない。ラインくらいそんなに手間ではない。

「道中が不安なので、慣れるまでは往復付き添ってもいいですか?」という提案も良いと思う。付き添いも全然困らない。

とにかく、「不安だ」とか「心配だ」という感情が生まれたときに、「相手に原因があるのだから」といった風に考えて、相手に復讐したいという無意識が働いてしまうと状況は悪くなる。

妻の中にある「この不安・心配はあなたのせいなの」という被害者意識が前面に出てしまうと、状況は悪化する。

「なんで私がこの人のために骨を折らなければ(自分の意見を殺さねば)いけないの」という不満がでてきても、やはり状況は悪化する。

被害者意識・不満を持った者は、サポーターになれない。

応援する

vs

被害者意識や不満を表出する

これらは相反する言動になるはずだからだ。

しかし、妻は被害者意識や不満から完全に解放されることはないだろう。

性依存の症状というのは、妻にとっては裏切りであり、時にはPTSDになるほどの強烈なショックを与えてしまう。

私としては、被害者意識や不満を多少は持ちつつ(すべて捨てるのは無理でしょうし)、テクニックとして、状況をよくするために、サポーターとして振舞うということをおすすめしたい。

このブログを読んでいる当事者のパートナーの方には、状況を壊すようなこと(当事者に不平不満をぶつけること)をしておきながら、状況が良くならないことを嘆いてしまうようなパートナーにはならないで欲しいと願う。

(つづく)


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