『恋愛依存症』を再読しました。
これは、とても良い本です。
最初読んだときは、性依存症の治療を始めて間もないときでしたから、とても新鮮でした。
久しぶりに読み返してみると、臨場感のある具体例を交えながら、深層心理や治療するコツにも言及されていて、とても読み応えのある本だと再確認できました。
恋愛依存症というものの中に、セックス依存症や性犯罪も含まれていることがこの本には書かれていますが、その問題行動には原因があり目的があります。
原因は、成育歴やトラウマなど多岐にわたりますので一言では言えないのですが、本人が過剰に自己重要感を求めている場合もあれば、何かに傷ついたり苦しんだりしていてその自己治療が問題行動である場合もあります。
目的は、「私はすごいんだぞー」というような自己重要感の確認であったり、現実逃避であったり、いろいろあると思います。
しかし、原因や目的を考えることは、机上の空論といいますか、言葉遊び・論理をこねくりまわしてるだけ、とも言えます。
大事なのは、その後の人生をよくすること・自分の送りたい人生を送ることですから、
対策が重要です。
そのキーワードは「健康的」だと私は考えています。
運動したり、整理整頓したり、健全な人間関係だったり。
そのあたりの、治療のコツについても、本書の最後で扱われています。
この本はおすすめです。
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