『愛するということ』レビュー①

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愛とは

本書の冒頭では愛についての多くの誤解が紹介されています。

愛は「愛する」という問題である(「愛される」という問題ではない)

多くの人は、愛されたいと願ってしまい、愛するという技術をないがしろにしてしまいます。愛とは人間の中にある能動的な力です。「みずから踏み込む」ものなのです。

愛は(対象の問題ではなく)能力の問題

愛について、対象の問題ととらえてしまいがちです。愛は、愛する・愛されるのにふさわしい相手かどうか見極めることではありません。現代社会では、商品がショーウインドウに並び、購買欲を刺激され、どれを買おうか悩んでいます。自由恋愛の現代社会では、物を買うように愛する対象を見定めようとしている人が後を絶ちません。

「恋に落ちる」と「愛の中にとどまっている持続的な状態」は異なる

愛について、恋の始まりが頭の中に浮かぶ人も多いようです。実際は、恋に落ちる瞬間よりも、愛の中にとどまっている持続的な状態を維持することが愛するということなのです。

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