精神科に行くと、色々な講義を聞くことになるのだけれど、
これは「頭のストレッチ」みたいなものだなと思うことが多い。
普段生活していると、考え方が凝り固まってしまう。
だんだん、その人の生活のスタイルに合わせて、凝り固まっていく。
特に、幼少期の環境は、考え方の癖を作るうえで大きな影響があると思っている。
子供の時に褒められて育てば、ナルシスティックになるだろうし、
子供の時に叱られて育てば、ペシミスティックになるかもしれない。
大人になるということは癖がついていくということだ。
時間がたつということは、考え方のパターンが固定されていく過程でもある。
靴底のすり減り方のパターンが固定されていくように。
人間は、無意識に変わりたくないと思っているし、ラクしたいとも思っている。
あれもこれも考え方を試すようにはできていないのだ。
だから、今までで上手くいった(と思い込んでいる)方法、慣れていて楽な方法に固執する。
社会に適合した癖がつく人は立派になるし、逆は悲惨なことになる。
悲惨になってしまうような癖がついた人は、精神科で、頭のストレッチをしなきゃならない。
次第に、ストレッチを繰り返していくと、日ごろからストレッチをするようになる人も出てくる。
心のライフスタイルが変わってくるわけだ。
そうなってくると、悪い癖がつきにくくなって、精神科は卒業できるのかなと思っている。
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