恋愛の最初は恋だ。
恋はいいものだ。
相手の素晴らしいところがひしひしと感じられる。
相手の容姿、身体的特徴、考え方、能力、すべてが魅力的にみえる。
こんな相手と一緒にいることができる自分を誇らしく思ったりもする。
一緒にバカ騒ぎしたり、一日中セックスしたり、情熱的で奔放な非日常を味わうことができる。
恋をしているときは一番いい自分を見せたい。相手は特別な存在だ。
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いやしかし、愛もいいものだ。
愛は、恋の先にある。
ほとばしるような情熱もいい意味で落ち着き、
相手に愛着が出てきて、「いつも一緒」という安心感が育まれる。
相手のいいところばかりではなくて、欠点も見えてくる。
でも、欠点も含めて相手を愛することができる。
相手との時間が非日常から日常になり、
相手が特別から当たり前になる。
背伸びした自分で接する必要もなくなってくる。
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恋は落ちるもの。
相手のことが好きな理由がある。
愛はとどまるもの。
相手のことが好きな理由は削ぎ落されていく。
好きな理由が言葉で表現しにくくなってくる。
好きな理由がなくなってしまうと、もう誰もその愛を壊すことができなくなる。
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