「私のことなんて分かりっこない」という状態は危険かもしれません

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「あんたなんかに分かってたまるか」と内心思ってしまうこと、ありませんか?

私はあります。

前科を抱えて生きていく辛さ、性依存の治療の困難など、自分しか経験していないと思われる苦悩を人に話すときは、共感して欲しい気持ちや理解してほしい気持ちがある一方で、「あんたなんかに分かってたまるか」と思っています。

これは、「あなたは私の気持ちが分からない」という点において、優越感を感じたいのです。

アドラー心理学では、優越コンプレックスなんて呼んだりします。

被害者ポジションという表現もあるようです。

本当にこの心境になると、前向きになれません。

先ほども述べましたが、共感して欲しい気持ちや理解してほしい気持ちと「あんたなんかに分かってたまるか」という心境がセットで現れたりします。

「あんたなんかに分かってたまるか」という心境が、具体的にどんな言葉となって現れるかというと、

  • 「はぁ、死にたいんだよね」
  • 「私、友達いないから」
  • 「今日も鬱です」
  • 「最近、何もやる気が起きなくて」
  • 「そろそろ、自傷しようかな」
  • 「仕事のストレスがすごいです」

だいたいこんな感じです。

とてつもない、ネガティブワードです。

聞いていて、不快ですよね。

何故、不快かというと、返事が限定されてしまうからです。

「大変だね」「力になるよ」といった労いの言葉、共感の言葉をかけなければならないように誘導されてしまうのです。

こういうことを言っている人間の心理は、

辛いという点において優越感を感じたい

というものです。

さらに深く掘り下げていくと、自己肯定感がないのです。

ネガティブな言葉を他人に投げかけて、反応を楽しんだり、お前にはわかりっこないと内心思ったりして、優越感を得なければ生きていけないほど、自己肯定感が不足しているのです。

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自己肯定感がある人なら、

  • 気分が滅入っているけれども、なんとか生き延びてるおれすごい
  • 友達なんていらねえ or 友達いっぱいいるよ or 友達作らなきゃ!
  • ストレスがかかる仕事だったけど、なんとか終えられてよかった

などと、同じ状況でもとらえ方が全然違います。

そして、こういうポジティブな言葉を使っている人には、友人関係だったり、幸運が導かれるように私は思います。

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今回お伝えしたいことが、3点あります。

1点目がネガティブワードをなるべく言わないようにしようということです。

ネガティブワードは他人が聞いて心地よくありません。友達が減りますし、大切な人との人間関係にも悪い影響があるでしょう。

2点目がネガティブワードの背景にある、心理状態を自問自答しましょう。

  • 理解してほしい気持ち
  • 「あなたは私の気持ちが分からない」という点において、優越感を感じたい
  • 自己肯定感の欠如

3点目がネガティブワードを言われたときの対応です。

過度に共感的に接すると、人間関係がおかしくなっていきます。

傷のなめ合いともとれるような、ネガティブワードの応酬が続き、どんどん運気が下がってしまうような気がしています。

ネガティブワードに対する対応は、「あなたはそう思うんだね」と一定の理解は示すけれども、それ以上立ち入らないというのがベストだと思っています。

そして、もしも大切な人がネガティブワードを言っているのであれば、「具体的な策(行動)」を提示したり、「考え方の変化」を促すような助言をしましょう。

「過去は変えられないから後悔しても仕方ない。」

「結局、どうしたいのかな?」

「それ、そんなに悪い状況ではないんじゃないかな?」

などと、ちょっと辛口ですが、変に優しい言葉を投げかけて相手の優越感を満たしてあげるよりも、相手にとって有益だと思うのです。

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