ちょっと性依存からは離れますが、選択の心理学というのを考えてみたいと思います。
お金持ちにみせたい、という願望を抱く人は多いと思います。
全財産を装飾品に費やして、他人からみたらお金持ちに見えるようにする人もいるかもしれません。
この考え方は、そんなに矛盾していないです。
お金をたくさん使う人に見られたいから、実際お金をたくさん使っているのです。
考えていることと行動に一貫性があります。
一方でこんな人もいます。
高級な装飾品を買うお金がもったいないから、偽物の装飾品を買う人です。その場合の目的は、お金を使わないでお金持ちに見られたいということになります。
つまり、お金は取っておきたいけれど、お金をたくさんつかう太っ腹な人に見られたいということになります。
この考え方って苦しいですよね。
お金を使わないで、物を少なくして生活するだったら楽です。
先に述べた、全財産を装飾品に費やして他人からみたらお金持ちに見えるようにするのも楽です。
でも、「金は取っておきたいけれど、お金をたくさんつかう太っ腹な人に見られたい」というのは、すでに矛盾が生じていて、目的のすべてを満たすことはできないのです。
セールで元値が高くて、高く見えそうなTシャツを買う心理というのも、「金は取っておきたいけれど、お金をたくさんつかう太っ腹な人に見られたい」という心理に似ています。
苦しくなってしまう考え方なのです。
「お安く、いいものが手に入る」というのは、全くもって正当な考え方ですが、高く見えそうなTシャツを買うというのが病的なのです。
コメント