依存症治療は一歩一歩の積み重ねだ。
特に、治療初期。
ダメといわれると、逆にそれが無性にやりたくなる。
毎日が戦いだ。
そんな時は、「一歩一歩の積み重ね」と言い聞かせていた。
私の場合は、本当に、声に出して言っていた。
ランニングしながら、「一歩一歩の積み重ねなんだ」と小さい声で言っていた。
夏頃は、川沿いをランニングするのにはまっていて、その時に声に出していた。
私は、この自分への声掛けのおかげか、スリップすることなく一年を過ごすことができた。
なにか、自分の勇気が湧いてくる言葉というのを見つけて、自分に言い聞かせるという方法を私は気に入っている。
最近は、「できることをやる」という言葉が気に入っていて、仕事の帰りにボソボソと小さい声で言ったりしている。
自分ができないことにフォーカスしてしまうと辛くなるのだけど、自分のできることや持っている能力に注目すると、自然と心が軽くなってくる。
そして、できることを”やる”という言葉は、「あとはやるだけだ」といういい意味で割り切る感じがして気に入っている。
これならできる、できるんだからやる。
そんな、当たり前な、単純な発想だけども、考え込みやすい私みたいな人には有効だと思う。
あと、以前の記事でも書いたことがあるが、急性トリガーに触れたときは、「ブレーキ」と声に出して言うようにしている。これも効果がある。
声に出すと恥ずかしいし、馬鹿らしい。そうなると、頭を切り替えられる(問題行動を期待して報酬系回路が刺激されてドーパミンが出始めていても、我に返ることができる)。
あなたも、何か、自分を奮い立たせるメッセージ・自分を律するメッセージを作って、自分に声掛けしてみてはいかがだろうか。
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