読み終えて印象に残った点は、現代社会の問題点に言及したり古典を参考にするなど、学術的な側面が強いところです。当事者ではない人にもわかりやすいように、Caseを交えながら性依存が説明されている良書だと思います。
依存症の定義
WHOによる依存症の定義は「ある快感を覚えた特定の物事を繰り返し行うことにより、更なる刺激が欲しくなり、他のことに優先してそれをせずにいられない、しないことが耐え難い状態」のことです。
簡単に言うと「わかっちゃいるけどやめられない状態」でしょうか。
この説明を読んだ時に、共感しました。とくに「他のことに優先して」という部分はまさしくその通りです。なんで、自分が本当にしなくてはいけないことを差し置いて、こんなことをしているんだろうと我に返ることが当時は何回もありました。