人生は決断の連続です。
引っ越し、結婚、就職、受験。
人生において大きな決断を迫られるときに、私たちは予測します。
上手くいきそうか、失敗しそうか。
その予測は正しいでしょうか?
実は、情報不足のために、正しい決断は極めて難しいと思います。
引っ越しするまえに、物件見学をしてから決めると思いますが、
見学しただけではわからないことが沢山あります。
結婚だって、相手の分からない部分がある中で決めなければいけません。
就職や受験も、入ってみるまで分からないですよね。
人生は、一本道で、一方通行です。
Aという道と、Bという道に分かれているときに、
両方の道を先まで見通して選ぶことはできません。
現時点で見える道の様子を参考に決めるしかなく、引き返すことはできません。
もちろん、Aという道を選んだ人生とBという道を選んだ人生をそれぞれ先まで見通せたら幸せなのかというとそうではないでしょう。
- Aの道だと辛いけど金持ち、77歳で死亡
- Bの道だと平穏だけど貧乏、79歳で死亡
こんな風に見通せてしまったら、逆に恐ろしいでしょうし、人生がつまらないはずです。
”現時点で見える道の様子”が、進んだ時の幸不幸を判断する材料になることもあるでしょうが、人生は長いので、大体の場合が幸不幸を判断するには不十分です。
そして、進んでしまえば、選ばなかった道のことはわからないので、「あのとき別の道に進んでおけばよかった」という後悔も、「となりの道を選んでいれば幸せだったような気がする」というただの推測です。
決断力とは何か。
私は決断力なんてものは存在せず、直感・運・ご縁だと思っています。
ある道が見える範囲では平坦で、ある道が見える範囲では険しい道だったら、どちらがいいですか?
実は、答えがないんですよね。
”見えない範囲”のことはわからないので。
その、見えない範囲が大切な部分だったりしますからね。
こういう時に、私たちが判断するときに使うのは、過去の経験だったりしますが、
今回と同じ経験をしていればいいんですが、
初めての状況では経験が生きてきません。
そういう時には判断材料がないわけですから、直感・運・ご縁に頼るしかないのでしょう。
繰り返しになりますが、決断力なんてものはなくて、直感・運・ご縁がすべてなんじゃないかと思っています。
それが、今のところは、私の人生の大局観です。
(次回につづく)
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