「ずっと頑張っているから、今回はいいよね」
というのは、本当に危険な発想です。
ずっと頑張っているという認識。
私は苦労人であるという認識。
不公平感。
そうなると、何らかの権利を要求できるような気になってきます。
病院で「子供が辛そうにしているから、診察の順番を早めて欲しい」とせがむ母親とか、
「ずっといじめられてきたから、自分も他人をいじめてもいいんだ」と考える人とか。
「ずっと頑張っているから、今回はいいよね」 と考えてしまう人も根っこでは同じです。
こういうのを、フロイトは例外者と呼んだそうです。
以前もブログに書きましたね。
例外者にならないためには、どうすればいいのかというと、「我慢しない」ことでしょう。
依存症治療を我慢しながらやっていると、どうしても例外者になってしまいがちです。
楽しい習慣を確立しながら、我慢のしない依存症治療を目指すのがよさそうです。
ところで、「自己憐憫」という言葉も例外者と似た概念かもしれません。
皆さんも我慢のし過ぎにはくれぐれも気をつけてください。
本当にろくなことが起きません。
どうすれば楽しい習慣が確立できるかについては、別の機会にお話しできればと思います。
(キーワードは「幸せは目に見えないけれど、不幸は目に見える」ではないかと考えています。)
それでは今日はこの辺で。
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