依存症治療のキーポイント「友達」を作るための3つの秘訣

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双子転移(双子自己対象転移)

自分と同じような他人を確認したいという欲求。

これは分かりやすく言えば、「似ている人が好き」ということになります。

もっと突き詰めて言えば、「自分の好きなものを好きな人が好き」とも言えそうです。

例えば、同じアイドルが好きな人同士で話が合うこともあるでしょう。

また、同じ食べ物を食べているときに、「おいしいね」と言い合うことで二人の距離は縮まるかもしれません。

つまり、「世界観が同じ」というのがキーワードになってきます。

しかしながら、無理に相手の世界観に合わせるのもつかれてしまそうです。

自分と他人は異なります。一方で、双子転移では「世界観が同じ」だと親密になれます。

このバランスが双子転移のポイントだと思うのです。

私が提案するのは、「わざと負けてあげる」ことと「自分を持つ」ことのバランスをいい具合に保つということです。

相手が「おいしい」と言ってカレーを食べているときに、「これはまずい。もっとおいしいカレー屋さん知ってるよ」なんて言ったら相手から嫌われてしまうでしょう。

ここは「わざと負けてあげる」つまり、「そうだね。このカレーはおいしいね。」と言ってあげることが優しさでもあり、双子転移を上手に生かした相手とのコミュニケーションだと思うのです。

一方で、「自分を持つ」ことも大切です。相手の言っていることにうんうんと頷いているだけの人生は疲れてしまいます。

先ほどの例であれば、「このカレーはすごくおいしいね。これと同じくらいおいしいカレー屋さんを知っているから、こんど行ってみない?」と相手が不快に思わないように工夫して(相手と自分の世界観を壊さないように工夫して)提案してみるのがいいと思います。

双子転移は諸刃の剣で、活用しすぎると、「自分を持つ」ことができなくなってしまいます。これに注意しながら上手に共通の世界観を創っていって欲しいですね。

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